本のある日記

本のある日記

日記・その時にあてはまる本・ことば・音楽。

きみは来ない

君だってここに来ないじゃないか。と思ったのだった。

また別の人から「依存したら、人はどこまで受け入れてくれるんだろう」って問いかけられた。
(お互いの話ではなく、疑問として)

自分のことを本当の意味で助けてくれる人って誰もいないと思うんだよね。
誰も助けてくれないから、何かにすがっても最後は自力で立たなければいけない。

30日
夢をみる。週が変わると、世界も違ってた。現実感ましまし!
仕事終わりかけのときにお客さんがきて、一時間くらい話した。

めがねが突然壊れる。最近運が悪い。

友人が結婚した!!!ラインしたあと、電話でおめでとうって言うべきだったと少し反省。

31日
めがねを直しに行く。

1日
習い事でお世話になってた人から、退会の連絡が来る。淋しい。

2日
気が乗らない。冒頭の会話をした。
仕事部屋に、いつも誰かがやって来る。誰も来ない日がない。
でもあなたたちはいつも来ない。連絡も訪問も知らずのうちに待つ自分がきらい。来ない人を待ってしまうのが嫌だし、簡単に期待してその通りにならないときバランスが崩れてしまうのが嫌。
上手に放っておける人になりたい。

3日
帰り道、急に淋しくなる。
気持ちが破裂しそうになる。

ただ、あたらしいお財布を褒めてくれた人がいて嬉しかった。ロゴ可愛かったですねって。
来週も元気で会おうね、って帰りがけに先輩が言ってくれた。
待人たちは今日も来なかった。複数人いるのよ。

木尾士目げんしけん(2)』

初代の初期が好き。咲ちゃんがぷよぷよする回を読みたかった。
大人になってから読むと、いろいろ会話の裏にある登場人物たちの駆け引きの意味がわかってしまうなって、思った。アニメを見ていた高校生のときはよくわからなかったから、まだ純粋だったんだろうな。

今週のお題「爆発」

多重関係

25日
体調(喉)だいぶ良くなる。離れたかなと思ったのに離れてなかった距離感に気づく。まあそのうち離れるでしょう。

26日
・多重関係(一人の相手に複数の立場としての関係を持つこと。教師兼カウンセラーとか、上司兼恋人とか)はあまり良くないらしい。
・面会の時間をあらかじめ区切ることで相手にとってよりその時間が特別なものになるらしい。
・相手の心理的防衛を解くためには会話の前にお茶を出すといいらしい。
というようなことを勉強した。婚活じゃないけどそれっぽいな。

小川洋子『まぶた』を読む。旅先で生まれる不思議な関係性をえがく短編集。彼女の書く物語は、身体の欠損がいつも表現されている。ミロのビーナスみたいなテーマがあるのかもしれない。無いからこそ永遠にとらわれつづける。

27日
朝は病院へ。がん検診の結果は、多少の細胞変異はあるけど悪性ではないとのこと。また定期的に診察受けてくださいと言われ開放される。ほっとする。
有給いただいているので、行きたかったお店でパンケーキ食べる。
去年、職場の子とシェアしてめちゃくちゃおいしかったのでまた食べたかった。
今回は密を避ける時間にひとりで行ったけど、食べきれないくらい大きいし、やっぱり誰かと食べたからあんなにおいしかったのかも。

28日
土曜。朝は練習。コロナの関係で練習場が使えていなくて、久しぶり。軽い熱中症のようになってしまう。
そのあと少し、全然別件でハプニングが起きて落ち込む。

29日
好きだと思う人に会いたくなる。あまりに暇で、ハンバーグを焼いた。
ぷよぷよは二人でするものらしい。

夢を見る。私が見る夢はだいたい3つ。
・そのとき好きな人が出てくる夢
・学校の中から出られない夢
・前の職場の上司の夢

繰り返しこのループをしている。いつになったら嫌な夢を見なくて良くなるのだろう。私を苦しめないで。

〈わたしの眠りはどこへ消えてしまったのだろう。眠りについて考える時、わたしはなぜかいつも死を思い浮かべる。〉
小川洋子『まぶた』収録「詩人の卵巣」より)

詩人の卵巣ってタイトルすごE。
私が一番好きだと思った話は「まぶた」。

〈「もっと熱くして。もっと蛇口をひねって」/命令している時のNが、わたしは一番好きだ。〉
小川洋子『まぶた』収録「まぶた」より)

15歳の女の子が、おじさんと逢引するようになる話。

人間が目的

23日
褒められる。そんなことない。謙遜ではなく、本当にそんなことない。そんな事よりもその裏側にある気持ちを教えてほしい。

アイスコーヒーは飲みました。
夕方から喉に違和感をおぼえる。

24日
朝起きると、携帯電話の充電が切れていた。
そして喉が痛い。
朝から早々に仕事場に遊びに来る人がいる。
今がそのときかなと思って、秘密を打ち明けた。そこからお互い色々ぶっちゃけ話をする。
解き放ってしまったのかもしれない。打ち明けないほうが良かったのかもしれない。
またあの時みたいに、壊してしまったのかもしれない。など考えた。

お弁当を買ってきてもらった。
なんとなくみんなと楽しく話して、ひとりになったときにふと考える。

私があそこで秘密を打ち明けたのは、予防線を張りたかったから。
目的や動機が事象ではなく人間になっている気がして、誰かの存在を求める行動に理由をあとづけている気がした。
そしてそうなると危険だと、私は思ってしまうんだ。

喉が痛いので、時間休をもらって耳鼻科に行く。

職場に戻る。携帯電話をなにげなくのぞくと、昨日の夜になにかの連絡が来ていたことに気づいた。その内容はもう見れなくなっていたのだけど。
私ってやっぱり駄目なんだろうな。

そして欲しい連絡はこない。世の中うまくいかないわ。そして仕事もコロナでぐちゃぐちゃ〜もう知らないわ。
病院でもらった薬を飲む。扁桃腺の腫れがひくように、明日になったら色々なことも大丈夫になるんだと思う。

〈結局、毎日見る場所に置いておくと、誰からもらったっていうのを覚えてるから、わざわざそれを思い出すのがあんまり好きじゃないですね〉
(橋本環奈の言葉)

環奈は強い女なんだと思う。


『マリソル Marisol 2021年9月号』

近所のスーパーで買った本。最近本屋にも行けてない。もう秋なんだよね〜雑誌の上では。

アイスコーヒー飲みたい明日

21日
朝は厳しい練習。疲れた。
少し家で休んで、東植田にある麦縄の里へ言ってみる。先日テレビでみた、そうめんが美味しそうで買いたくなったのだ。
ものすごく田舎な山道を爆イケの女子大生(たぶん)がアイスコーヒー片手に歩いてて、彼女たちはバスで帰るのかなあ。おしゃれスポットの求心力ってすごいなあ。と思いながそうめん買って3分で帰った。またゆっくり来たい。
おばあちゃん家の近くなので、お墓参りにもいけなかったけど思いを馳せたのだった。

本当に少しだけ実家による。雨が降ってくる。久しぶりに晴れたと思っていたけどやっぱりだめだったのか。
帰宅すると、国体中止要請のニュースを目にする。コロナでいろいろ中止になって(習い事も来週からしばらくお休みになった)やったぜと思うけど、こうして大きな行事が無くなっていくのは胸が痛む。
女の子(後輩)を抱きしめる夢を見た。
それと、授業に出られない夢。
学校の夢を永遠に見ている気がする。

22日
朝はぼーーーーっとして、
昼はちょっと動いてから、そうめんをゆがく。
名車再生(という番組)を見てから、
64のゴールデンアイを数年ぶりにする。

ある人が、どんな結果でも味方だよーと言ってくれたのが嬉しくて、私も同じだと伝える。

アイスコーヒー飲みたい明日。
 

〈人生における信頼できるパートナーが欲しい〉

(『with 2021年6月号』より)

なんで今さら6月号、なのだが、以前から買っていたのを読んでみたのだった。
withとMOREは堅実な感じがする。あと、一つのテーマを1冊にしているのかな、最近は。
結婚がテーマ。結婚は色んな形があるからとらわれなくていいよと書いてあっても、でもこの雑誌の持つ堅実さが、結婚というテーマにさせているんだろうなとも思ってしまう。
本当の意味で型破りなことはしていない。外れすぎないところを狙っている。

もう夏も終わりだね

19日
夜、練習。大変だったけど楽しかった。とてもよい葡萄をいただく。
ずっと雨。夕焼けでも雨。

20日
悪夢を見る。拒めない夢。離れていく夢。

なんとなく気になる。普通にすごしていても、なんとなくなんとなく気になる。
気を抜いたところでタイミングが訪れてびっくりする。
外はずっと雨だし、頭は痛い。
コロナはどんどん迫ってくる。もう受け止めるしかないのかも。
自分はそれなりに芯はあるのではと思っていたけど、受け止めるしかないと諦める場面もたくさんあるよなって最近になって思った。受け身になってしまうというか、限界がくるまで跳ね除けないというか。

年下の女の子は、処理しきれないなりに感情をきちんと表現して、まわりにも伝えている。
私が彼女の気持ちに共感したとしても、感情に対するアプローチは私たちはまるで真逆なんだと思う。
私ならとてもそんなふうに、素直になれないと、今日は思ってしまったんだ。

夜は電話をする。
明確な言葉にあらわされないことが、悲しいと思っていた。
しかしあるいは、もう言葉にしなくてもよくなったのかもしれない。声が聞けてよかった、と言っていたみたいに、大切にするところがそこじゃなくなったのかもしれない。
感情をかたちにする確認ではなくて、存在の確認で安心するのは、確かにあると思う。

そういえばなんとなく人のためにしたことがあって、そこに気づいた人が、ありがとうございました。明日はきっといいことがあります。と連絡くれてすごく嬉しかった。
こういうの気づいてくれた人、二人目だなあと懐かしくなった。

島本理生『一千一秒の日々』

ときどきすごく恋の何かを読みたい時期というのがあって、そのとき手元にあったのがこれだったので再読。
でも今回は、痛くて一話しかきちんと読みきれなかった。

自傷する女の子の話があって、それおかしいよ、家族に言いなよ、みたいに言われる場面があるんだけど、そういうことがよけいにつらいんだろうなあと感じてしまった。
いつだって、傷跡は消えていないんだよって、傷跡をわざと撫でるみたいな、そんな読後感がある。島本理生の作品には。

傷跡を撫でて痛みが出ることで、愛しさを自覚する、そんなかんじ。
宇多田ヒカルのFor Youみたいなかんじ。

For You

For You