本のある日記

本のある日記

日記・その時にあてはまる本・ことば・音楽。

何かひとつはいいことあるよ

4日
仕事がつらい。職場のおじちゃんが串カツにつれてってくれる。

5日
徳島へ遊びに行く。たべっ子どうぶつのポップアップストア可愛かった。

楽しかったのに、翌週に大きな仕事が重なっていることや、仕事のごたごたで非難されたことなどを考えて、日曜の夜、とても憂鬱になる。そして大泣きしてしまう。
そばにいた人が静かに話を聞いてくれて、
「自分が今できることに集中すれば大丈夫だよ、そうすれば失敗があっても、周りがきっと助けてくれる」
「つらいかもしれないけど、その中で何か1つはきっと良いことがあるよ」
と言ってくれた。

6日
昨日言われたことをはげみに過ごす。たぶん大丈夫。
明日から出張なのだが、職場の先輩が餞別としておやつをくれた。
(串カツの人も、1000円くれた)
「きっと良いことがある」と、その先輩も言ってくれた。
「ちょっとでもいいことがありますように」というメッセージをもらった。

旅行鞄に本が入らない。今日は早く寝る予定。
 

〈“はやくあさってになんないかな”って/あたしはまるで遠足の前の日の子供みたいにいろいろなちっちゃい計画を立てながらきっと/もうすぐ眠くなるのを待ってて/なんだかとてもシアワセな気持ちでいる自分は/もしかしたらホントにシアワセなのかも知れないと思った〉

魚喃キリコ『痛々しいラヴ』収録「いかにクダラナクて又、いかにそれがシアワセか」より)

クソだなって思う日々の中で、好きな人のことを思い出したときだけ、好きな人との約束だけ、キラキラしてる。みたいな話。
魚喃キリコの漫画、短いけどなんかすごい。一撃でくらくらする重いパンチみたい。



今週のお題「最近あったちょっといいこと」

傷口

〈思い出す度にそれだけ泣かなくてはならないということは 悲しい思い出なのではなく ただの傷なんです/少しの間…その傷を治す事だけを考えましょう〉

かずはじめMIND ASSASSIN(4)』収録「異国の雪降る街」より引用)

27日
大きな仕事(習い事の)終わる。よかった。昼から練習。県外の先生が、久しぶりに指導してくれる。
夜は習い事の先生と、生徒の人とご飯会。
生徒さんは同学年で、ご飯会のあとその人の恋人が迎えに来てくれていた。
「こういうときに迎えに来てくれるような人をあなたも選びなさい」と先生に言われる。
電車に乗って、いつもと違う駅で降りる。

28日
朝ごはんはパン(ベーコンマヨのせ)。
昼から、仕事なのだが、それがつらくて泣いてしまう。情緒がいつにも増して不安定。疲れているんだと思う。
諦めて外に出ると少し落ち着く。なんとか終わらせて、夜はラーメン食べに行く。

部屋に戻ったとき、
「明日はどんな1日になるんだろう…」と、つぶやく声がする。苦しそうな声だった。
どんな1日になったのか、また教えてね。としか言えなかった。

マインドアサシンの台詞みたいに、
傷ついているから、
傷を治すことに専念したほうがいい。
と、思うんだけど、
その過程で失うものもあるはずだ。
仕事が嫌なら仕事を辞めるとかになるだろうし。人間関係を手放すということでもあるし、立ち止まって病んでいる自分を見つめることにもなる。
苦しむくらいなら手放してほしいけど、苦しいから手放して、そこから本当に今以上の状態に戻ってこれるのだろうか。たぶん私もその人も、そういう不安がある。いろいろ怖い。
未来が見えない。

29日
週明けは、仕事のペースがつかめない。一難去ってまた一難というかんじ。寄せ書きしなくてはいけないものがあって、それを届けてくれた人がいてちょっと嬉しかった。だいたい最後に回されるのだが、今回はそうではなかったので。
夜に、母と電話する。

きのうの人、大丈夫だったかな。と思うが、連絡する勇気が出なかった。


〈人の生死を口に出すという事は それだけの問題があっての事なんです/それ程までに悩んでいたり 殺しの強いられる環境におかれたりして 初めて出る言葉ですから〉

(『MIND ASSASSIN(4)』収録「少年の幸せ」より引用)

マインドアサシン……90年代に少年ジャンプで連載されていた漫画。
あらすじ……町医者の奥森かずい。柔らかい物腰で語る彼は、人の記憶と精神を壊す能力を持った元暗殺者だった。かずいと、記憶の失われた同居人・虎弥太の暮らす医院には、今日も悩みを抱えた人たちがやって来る。

フルバのはとりを思い出すのだった。いや、マインドアサシンの方が、先なのだが。
古本屋で読んだ昔のジャンプに載っていて、気になって全部読みたくなったのだった。

扱われているテーマの9割が重くて、性犯罪の話も多い。今のジャンプでは難しい表現もあって驚く。
性犯罪は、魂の殺人っていわれるよね。だから「マインドアサシン」と銘打つ物語には、これくらい悲しい動機が必要なのかもしれない。

まだ続くのかと思いきやとりあえず5巻で終わりらしい。もったいないよ〜

この絶妙な絵柄と、淡々と話が進んでゆく静かな雰囲気が良いです。

二つ目に引用した台詞は、確かにそうだよなあと思った。なぜ殺すのかとか、なぜ死にたいのかとか、死の真相は当事者にしか分からない部分が大きい。

多感

an.anの占いのページみたら、「とにかく寝ろ。部屋は汚いままでもいいから寝ろ。」みたいなことが書いてあった。

23日
朝、練習(見るだけ)。
目的地に向かいながら泣く。忙しい。
心に余裕がない、本当は好きなときに好きなことだけしていたいのに、しなければいけないと思ってしていることが多すぎる。いつも先の予定を気にして悲しくなる。
夜、電話で話を聞いてもらった。
なぜこんなに脆いのだろう?と思うのだが、「そういう部分も見てきて今(の関係)があるよ」と相手が言ってくれた。

24日
先日三越で買ったプレゼント、無事に渡せた。職場の人のお祝い。
会議があって、会議中、隣の席の人にずっと手を握られていた(同性の方に)。学生のようだ。
夜、練習(見るだけ)。

25日
夜、練習。結婚した人にプレゼントを渡した。
思い出せないけどアンアンを読んだのだと思う。部屋はそのままでいいから気にせず寝ろ、という言葉に気が楽になった。

26日
朝、出張。ずーっと話しかけてくる方がいて、怖くてずっと黙っていた。
そのまま午後は休みを取って、買い物や車の点検など、できていなかったことをする。
いったん家に戻って1時間くらい眠った。
17時すぎから職場に戻り、少し仕事。
同僚が遊びに来てくれる。

夜に職場で、また別の同僚が声をかけてくれる。
先日のご飯会(私は参加していない)の話をしてもらう。「本当はそこに、あなたもいたはず」と言ってくれる。「いいですね」と返すと「(また)行きましょう」とも答えてくれた。
そう言ってくれるのはとても嬉しかった。
手作りの化学燃料の話もしてくれた。

私がいなくても、私のことを思い出してくれる人がいたり、波紋のようにどこかに不在の影響が出ていることが最近わかる。それは自分に居場所があるということだし、ありがたい。

今の職場は同世代の人が多くて、それが怖いときもあるけど楽しいときもある。
二十代ではなくなったし、二十代ばかりの食事会に参加できるほどのメンタルはもうない。
けど自分自身はまだまだ、多感な時期だと思う。


羽海野チカ3月のライオン

ものすごく久しぶりに読んだ。はからずもドキドキしてしまった。
ハチクロで真山が山田さんに「おれはおまえが可愛いんだ」と言う場面があったけど、今思うとあれって、きみに対しての愛着は少しも恋愛感情ではないんだと示す場面でもあったんだな〜って、この前ふと思った。
そう思ってしまったわたしは、少しは大人になったのかもしれない……。

バランスの取れた理系

15日
食事会にサプライズで来ますか?と言ってもらう。去年もこんなことあったなー。
とても、目をそらさずに話す人。

19日
仕事がうまく行かなくて、冬。
心を鎮めるためにGLAYWinter,againをえんえん口ずさむ。いつかふーたーりでーゆきーたいねーー
上司が、その場にあった漢詩を解説してくれてちょっとときめいた。でも、文系よりも文系の素養がある理系の人がいいよねという話になった。(私たちはゴリゴリの文系)
職場で夜、月蝕だよ!と言われて外に出る。
星を見て恋人たちがささやきあっていた。与謝野晶子の世界じゃん。

20日
キムチ鍋つくる。ちょっとしたことで勘違いがあって泣いた。でも解決したのでいいです。

21日
練習。楽しいけどつらい。
終わったあと、先輩とケーキ食べに行く。
自分たちはよく頑張っていると思う。見返りを求めているわけではないけど、誰かの幸せを聞いた瞬間少しだけ、ざらついたものを感じるよね。という話になる。
あるコンペで入選して、メディアで発表されるはずだったのだが、私のはされなかった。
優劣がつくのはしかたないけど、講評も発表も均一にされないのが悲しい。

と、落ち込んでいたら、明日ご飯食べに行こうと誘ってくれた。

22日
雨。生まれてはじめてバカラに行く。
街がクリスマスムードでいい感じ。
夜はくら寿司クラッシュバンディクー(ゲーム)した。

どうしたら、ずっと楽しく暮らせるのかな。何もがんばりたくない。


MORE & MORE

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最際よく聴いてる。

サバイバル

11日
体のバイオリズムが崩れている。私、大丈夫かな?
ストレスがだいぶ溜まっているのかも。
自分だけの練習(他人の指導をしないということ)をする。自分だけの練習が一番苦しくてつまらない。苦手なのだ。

12日
朝、学生時代の友人から結婚の報告が届いて目が覚める。
昼、別の人からも結婚の報告をもらう。
今年は身の回りでたくさんおめでたい報告がある。

夕方は、髪を切りに行くから定時退社するよー!と宣言したにもかかわらず、美容室間に合わなくて延期してもらう。悲しくなって、しまむらでブランケット買う。
週末にあることが不安で、電話で話を聞いてもらった。

13日
練習はお休みして、昼前から仕事へ。
宇多津の「もりん」に寄ると、クリスマスケーキの予約チラシをもらう。もうそんな季節なのね。
仕事のあとは温泉へ!

14日
この日も温泉に入り、海を見に行く。
遊びに遠出するのが(遠くもないけど)久しぶりで、無いならないでいいけど、あればあったで楽しいものだと思った。
「寒いねって言うと寒いねって言う短歌がある」
「知ってる、その授業のあと、寒いねって言い合うのが流行った」
こんな会話をして嬉しくなる。生活のどんなところにも文学はある。

ふとしたことから「快感フレーズ」の話になり、主題歌がGLAYの「サバイバル」だったと知る。小さいころ本屋さんでこっそり読んでたわ。「サバイバル」という単語は今のテーマだと、その話をしていた人が言っていた。
生き延びたい!

不安だったけど実際に過ぎ去ると何も嫌なことなど無かった。これってすごいことだと思うし、そうしてくれる人がいることがありがたい。

15日
午前はお休みをもらい、のんびり出勤。
「髪……」
「切れなかったの」
「全然変わってないもんね」
職場でそんな会話をする。ちゃんと覚えてくれていたのね。

去年、自分が新しいターンに入ったなと思ってから1年が経った。もう、でもなく、まだ、でもなく、ようやく1年、という気持ち。

これ、買ってまだ読んでない。
明日はスタバに寄りたい。ゆっくり作業がしたい。