本のある日記

本のある日記

日記・その時にあてはまる本・ことば・音楽。

5月21日

21日
朝、習い事の練習。ゆるゆるに。
昼、ミミ(パン屋さん)でサラダぱんとアップルシナモンのパンを買い、そこからまた別の場所の練習へ。疲れた。

一度帰宅してから待ち合わせをして、誕生日ケーキを買いに行く。今年はリクエストしていた、パティスリーフィオレットのケーキ。ホールはもう食べきれない年齢になってきたので、好きなケーキをふたつ選んで買ってもらった。

そのあとミヤモト惣菜店に行き、晩ごはんをテイクアウトする。おしゃれなお店だった。
お家ごはんの理由は、ケーキを持ち帰る時間の都合と、あとは、家のほうが落ち着いて話もできるから。
しかしそんな理由に気づく余裕もなく、むしろ出かけるモードで家を出てきた私は、ちょっと拍子抜けした……。今日はいつもと同じように過ぎてゆくのかな……と、ややローなテンションになった。空も曇ってた。

帰宅してごはん。ミヤモト惣菜店のたべものはどれもすごくおいしかった。燻製がおいしい。

そしてテレビを見ていたが、やっぱり今日は普通に過ぎてゆきそうだ……何をそんなに気にしているのかというと、一ヶ月前から、誕生日付近でまた話そうねと言っていた話題があった。

だから、そわそわしていた。それに気づいたのかおもむろに話が始まって焦った。
そのあと少し揉めてしまった。
揉めてしまった理由とは違うが、
ケーキを食べよう。
ううん。ケーキを食べるよりしたい話があるよ。
わそんなやりとりもした。
しかしこう着状態だったので、ここは誕生日ケーキを食べることが最善の策であるような気がしてとりあえずケーキを食べた。
チョコレートと苺のケーキ。おいしくて笑顔になった。

ケーキを食べ終わったら、きちんと話ができた。お互いに何を思っていたのか正直に打ち明けて、お互いに色々わかってほっとした。ぐっすり眠った。

22日
朝ごはんはケーキの残り。今日は苺のエクレア。昼からは練習である。憂鬱。少しお腹が痛くなる。

練習は、始まってしまえばあとは終わるだけなので大変ではない。疲れるけど。
早くいろいろな行事が終わってほしい。

夕方、カトチャでごはん。あんかけチャーハン。体調がすぐれないので早めに帰宅する。

ステップアップして、また、色々なことを考えていかないとね、という話になった。

「不安を聞いてほしい」
「どうぞ」
「ステップアップすることはうれしい。けど今までもすごく楽しかった。変化することで、何もかもが変わってしまいそうで怖い。今までにはもう戻れないような気がして」
「変わらないよ」

そういう話もできて、良かった。口にすればすべてが軽くなる。不安も軽くなる。真実も軽くなる。だから、大切な真実のすべては口にしないし、怖いことは怖いと言いたい。

ひとまず月末が大変なので、すべてはそれが終わってから。

〈わたしは誰かに自分を知ってもらいたい。わたしの考えの中に入り込むくらい、本当に知ってもらいたい。(中略)そのつながりは、親子の絆みたいな生物学的なものとはちがう。選んだうえでの関係だ。〉

イアン・リード『もう終わりにしよう。』より引用)

職場の人にこれを読めと言われて貸してもらっている本。ヒロインの心理描写がわりとリアルで感心するのだが
「これはそういう男女の痴情のもつれとか、そういう話じゃねーから。本質は違うから」
と貸してくれた人には言われた。
まだ途中までしか読めていないけど、わたしはこの痴情のもつれみたいな描写がわりと好きである。

言葉にできない、形容しがたい離れがたさをうまく描いている。と思うのだ。





今週のお題「何して遊んだ?」

人生2周め

17日
友人とピザを食べながら近況報告。
近況は憂鬱なこともたくさんあって、考えると一瞬気分が落ち込むが、もう仕方ないじゃん。と割り切ることにする。

18日
出張で以前の勤務先へ。だんだんと変わっていて寂しい。

19日
練習には身が入らない。なんだかそわそわして眠れなかった、理由はわかっている。

20日
誕生日。喧嘩する夢を見た。

誕生日だと人に言ったりしないけど、おめでとうと伝えてくれる人たちがいてありがたい。

なんとお花を貰った!大泣きする。
ピンクで、淡めで、と、作ってくれたらしい。うれしい。

夕方、生まれたころの時間だよ。と両親が連絡をくれた。大切な人たちがいてくれることが嬉しかった。少し前までは、自分はいなくなれば良かったのにと思ってやまなかったのに、今日は違っていた。
生まれてきて良かったと、とても久しぶりにそんなことを思った。
『ハッピーバースデー』であすかが、同じように感じる場面があってそれを思い出した。

〈お料理も最高においしかった。心もうれしさでいっぱいに満たされていた。それなのに、涙がとまらなかった。あすかは、冷たい水で涙を洗い流すと、鏡にうつる自分に向かって、とびきりの笑顔でいった。/「ハッピーバースデー、あすか。生まれてきてよかったね。」〉

『ハッピーバースデー 命かがやく瞬間』

夜はヤンフーでカレーを食べた。落ち着いた雰囲気で過ごせてほっとした。
ショーシャンクの空に』を少し観て、眠った。

31歳になった。人生2周目に入ったと思って、もう少しうまく、ゆるやかに生きていきたい。

眠たいままはなして/むらさきの花

このごろ夢に「ひと」を見る。

13日の金曜日
体調が悪く、そして雨の憂鬱。
夜にラーメンと鶏のたたきを食べたら、貧血と腹痛がひどくて起き上がれなくなり、泣いた。

14日
朝から夕方まで練習だったのだが、3人くらいに「元気がない」「心がここに無い」と言われてしまう。体調がまだよくなくて、でも練習はなんとか終わる。お菓子をもらって少し回復。
夜は出来ていなかった家のことなど。

練習は(正直)嫌なのだが、朝、練習に行ったとき、子どもたちが声をかけてくれて癒やされた。
そわそわして眠れなかった。

15日
朝、むさしの森珈琲でモーニング。サンポートのばら園を見に行く。きれいに咲いていた。
むらさきいろの花に心惹かれる。

港を散歩すると、島へ行くフェリーがちょうど出るところだった。何も考えずに船に乗りたい。
サンポートではマルシェがひらかれ賑わっていた。あんパンとじゃこ天を買う。カレーとベビーカステラみたいなやつも貰った。美味しかった。

実家に戻り、母にあんパンとじゃこ天を渡す。愛車はバッテリーを交換されて蘇っている。そのまま車検へ。待ち時間のあいだ、母と話す。

母を送り届けたあと、愛車を置き、買い出しに行ってから肉を焼く。
一日が終わると思ったとき、憂鬱の波が襲ってくる。急につらくなる。
「失踪したい」と、数年ぶりに口にした。
余裕がない。

16日
眠いことを除けば、まあまあ仕事は落ち着く。
しかし憂鬱。

「GWも無かったですし、どこか行きたいですね」と同僚のひとが言っていた。ビッチャーでみんなで飲みたいわ。できないけれど。
そのあと別の先輩と話していて、「飲みに行きたいです」と今度は私から言う。

わたしがこの人に言う飲みたい、と、あの人が私に言う飲みたい、では、同じ言葉でも全然重たさが違っているなと思った。
私の心の中における重たさね。
人と自分の気持ちが、言葉が、どこまで同じ重たさなのか知りたくなる。

上手にいろんな可能性を手放していかないと、大切なものが手からこぼれていってしまうことを知っている。何でもないように振る舞っていたい。何でもないふりをしていれば、期待しすぎて傷つくことも近づきすぎて壊すこともない。


好きだけど深く関わらないで、うまく逃げなければいけない存在というものがある。それをこのごろ覚えてきた。
現実ではどうすることもできない存在だから、私は彼らを夢に見るのだと思う。


『POPEYE ポパイ 2022年6月号 車があれば!』

植本一子さん撮影の写真があると聞いて、読んだ。まあそれはあまり関係なく、すてきな特集だった。車って可愛いしロマンチックだし、また流行ると思うんだけどな。これから。


〈あなたは近くて遠い人 悔しかった〉

夢のダンス

夢のダンス

他人だから、誰でも自分とは違う考えを持っているはずなのに、違いに気づいた瞬間、裏切られたみたいに絶望しそう。なのが、怖い。他人と関わるうえで最も。
でも違うと思うたびにもっと惹かれるのも確かなのかもしれない。

私は今なら詩が書けるかもしれない。かもしれない!

あやまる日/嫌いになるまで

9日
職場を出たのが21時だったような。

10日
お肉が届く。
ソローへ行く。みやわきさんに、いつ死ぬかわからないから、後悔の無いように生きていこう!と言われた。
2月に会ったとき鬱っぽかったから心配してたよと言われて、そうだったのか……と思った。
元気な自分でいるつもりだけど、そうでもないらしい。
次の人生では「表現」をしない。と、いう話をしていて(輪廻転生する前提)、私はどうだろう?やっぱり何かしらで残したくなるのかなと思う。そのとき感じたことや、忘れたくないことを。

11日
つらいことが決まるが、やるしかないよね。
職場を出たの22時〜つらい。

12日
なんか夢見から最悪で、とにかく一日中謝ってばかりいた。いろんな失敗をして、いろんな人に謝った。仕事が終わらなくて余裕がない。練習も休んだ。
仕事を途中で投げ出して帰りたくなった瞬間があったのだがなんとか耐えた。(帰るほどのことがあったわけではないよ)

はぐらかしたことが、やっぱり気になって後から謝った。誰かのせいになっていることも、恥ずかしながら白状して謝った。手伝おうとして逆に手間をかけさせてしまったことも謝った。
私が謝っても、誰も責めてきたりしない。
仕事も、とりあえず山場はひとつ終わった。

でも練習は休んだ……頭痛くて、仕事終わらなくて。事実だけど事実なのかどうかわからない。休みたかったんだよ。


「今日は練習?がんばってね」と連絡がきてつらくなる。休んだことを伝えると、
「そんなに気負わなくていいんだよ。いつも頑張ってるからたまには休もう」
と、メッセージが届いてけっこう泣いた。

好きな人と一緒にいればいるほど、どんどん嫌いになっていくのかもしれないけど、もういいと思うくらい、嫌いになるまで一緒に過ごしてみたい。と急に思った。唐突。

さんざんだったから、週末はがんばれるし良いことあると思う。

「……彼と離れていると、胸の決まった部分がしくしくと疼くの。虫歯みたいに。本当よ。私の心の中には彼のためにとってある部分があるの。……」
村上春樹『女のいない男たち』収録「イエスタデイ」より)

「ドライブ・マイ・カー」だけ、まだ読んでないの。読みさしで忙しくなって放置している。
でも、「イエスタデイ」のこの台詞は心に残っている。甘くもなく激痛でもなく、じんわりと心を蝕んでいる絆ってあるよ。
「木野」の話が好きなのだが、もやっとする。どういうことなのか誰かと話し合いたい。







今週のお題「サボりたいこと」

連休編(下・ブルー)

4日
朝、練習。帰りにユニクロで服とか買いました。あとは覚えていない。肉じゃが作ったような。

5日
朝、練習。まだ(練習が)続く感じだったけど、定刻で帰る。仕事みたいになってきたな。
異動になった同僚さんと待ち合わせて、カフェBostonへ。スペアリブカレーおいしかった。
星乃珈琲店で話し込む。パンケーキおいしいけど解散したら夕方で少し疲れた。みんな幸せになってほしい。

6日
仕事!なんだかテンポがつかめない。これが連休明け。しかも帰り際に、コロナについて憂鬱な報告を受けた。がーん……帰ってすぐ寝た。

7日
朝、練習。練習しすぎやろ。
昼からも練習だったが、諸事情により行かなくて良くなったのでフリー。本をたくさん売りに行った。自分の細胞を失くすような、魂を捨てるような気持ちだったけど、まあ、断捨離していこうと思う。
日向ぼっこしていた。植本一子さんの『働けECD』再読。

端々に陰りはあるけど、『かなわない』に比べたら全然明るい(ように思えるのは表紙のせいなのだろうか?)。もう十年以上も前の本なのだなあ。

夕方、スタバに寄った。昼と夜はキーマ風カレー。
明日のことが憂鬱で仕方ない。なんだか一人で泣いてしまうほど。

8日
まあ仕方ないね、と思いながら会場へ向かう。あまり深く考えると駄目だと最近気づいた。
13時くらいで習い事を抜け出し、あまりにお腹が空いたのでお寿司を食べた。ジャンクショップにも行く。テニスラケットを1100円で購入也。
しろくまのアイスを買って帰って食べる。メロンソーダ味美味しい。
涼しさのある夏みたいな空気だった。早めにお風呂に入って、これからどうやって生きていくかの話をした。

連休も終わりに近づくとみんなブルーになっている。
エリオット風に言うと、"五月は残酷な月"。