本のある日記

本のある日記

日記・その時にあてはまる本・ことば・音楽。

変わっていったで大賞2022

決められたことや、絶対にとりこぼしたくないことを、ひとつずつ確実にしていった年だと思う。本当の意味でこれらの変化を噛みしめるのは、きっと来年から。

 

 

1月

美馬に遊びに行って、白草舎でカレーを食べて、図書館など見たことをよく覚えている。美馬みたいな街で暮らすのもいいかもなあと思っていた。

松山にも旅した。旅って、久しぶりだと、難しいね。

 

2月

去年のあなたと今のあなたが重ならないんだよね〜みたいなことを言われた。

ロシアとウクライナの戦争が始まって、心が混乱していた。当たり前だと思っていた日常が、全然当たり前ではなかったのだと気づいて。

 

3月

なんかこの頃ナーバスだった。習い事が忙しいのが、いけなかったのだと思う。

そういえば家族に大切な話をしてちょっとドギマギした。

職場で思いがけずお花を貰って、思わず涙したのも大切な思い出。

 

4月

車を……変えたんです!寂しかったけど、今まで私を支えてくれたことに何よりの感謝。脱輪して近所の人に助けてもらったり、コンビニで世を明かしてバッテリーがあがったり、トラブルもたくさん起こしてごめんね。

フライングでとあることが起きて、ドギマギした。

 

5月

今年はすっごーーく気が重い行事が三つあったのだが、その一つ目が終わった。良かった……。

懐かしい先輩方と再会して、感激していた。

そして五月は、私、誕生月なのですが、誕生日のころめちゃくちゃナーバスだった。しかし、とてもとても気になっていたことが誕生日のあたりで一つ解決して安心した。

誕生日はお花を貰った!

 

6月

習い事がんばっていた。練習ばかりしてて、何してんねやろーみたいな感じだった。引き続きナーバスだった。すっごーーく気が重いことその2が近づいていたので。

家族で栗林公園へ出かけた。家族と過ごすの、苦手なんだけど、この時ばかりはそうではなかった。

 

7月

ある試験があって、それをパスした。良かった……。直前に安倍元首相の銃撃事件があり、世界の終末感が強かった。

用事があって京都を通過することがあったのだが(通過しただけ)二、三年ぶりに見た京都の町並みに感激(私は学生時代を京都で過ごした)。

この頃、仕事がとにかく忙しくて……出張も多くて……車を走らせるときはいつもIVEかエスパを聴いていた。

だから今でも、彼女たちの曲を聴くと夏の頃の追い詰められていた気持ちに戻る。

ROYAL

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8月

すっごーーく気が重い仕事、が何とか終わる。良かった………本当に良かった……。

当時、本当につらかったのだが、断片的にしか記憶が無い。でもめちゃくちゃつらかった。よく頑張った。疲れすぎて痩せてた。

この月までで、気が重い三つの試練が何とか終わり、本当に良かった。

 

9月

試練も乗り越えたし、生活が落ち着くかと思いきや仕事がとても忙しかった。またもやナーバスになっていた。

何だか、ここから第2シーズン!という感じで、ベクトルの違うタスクが増えていった。

しかし合間をぬって、九月は東京に出かけた。東京大学は雨だった。そして安田講堂で体調を崩した。神保町は本好きのメッカだった……。浅草寺では凶のおみくじを引いた。ああ、また神田でカレーを食べたい。

 

10月

『誰ソ彼ホテル』と『水曜日のカンパネラ』にはまっていた。

 

11月

家族で京都へ、ご飯を食べた。久しぶりに、通っていた大学へも行ってみた。私、もとは短大生で、そこから四年制大学編入した身なのだが、短大はもう無くなっていて、なんだか自分の思い出の場所とは違う場所のような気がして切なくなった。

 

12月

師匠も走る〜ドタバタな日々。

ショックなことがあって、中々、まだ道が見えずにいる。来年の課題にもなると思う。習い事は少しセーブ。無理せず生きたい。宇多田ヒカルも30代はそこそこって言ってた。

 

 

 

特別お題「わたしの2022年・2023年にやりたいこと

イメージトレーニング

26日

ヨムスでさいとうさんと色々話した。「今年はどんな年でしたか?」と尋ねられて、「試練が多かったけど得るものも多かった」というようなことを答えたように思う。

以前の自分が書いた文章について、「知らない人の人生みたいだった」という感想が自分自身から出てきたことに驚き、しかし、後からとてもしっくりきた。

お気に入りだった喫茶が無くなっているらしいことを知った。ショック!

 

27日 

仕事納め。おさまらなかったけど、デスク周りを片付けた。

職場を出て事務手続き、買い物、ミュゼのカウンセリング、くら寿司、など。

 

28日

朝、事務的な手続き。なんだかモヤモヤして、用を終えたあとにスタバでラテと抹茶ドーナツを頼んだ。スタバのお姉さんと自分とで、余裕のある無しがよく対比されていた。

昼はがんてつ、夜はシウンカフェからのタリーズ。たくさん食べた。

片付けをしていたら急に悲しくなってきて……眠れない。ラテを二杯も飲んだからなのだろうか。

あることに対しての、イメージトレーニングはいつも出来ている。イメージトレーニングだけ。

しかし今は、イメージすると少し苦しい。

まとまらない文章になってしまった。

 

 

『ar(アール)2022年11月号 やっぱり知りたいオトコの気持ち LOVE IS POWER』

10年前のアンアンみたいな見出し。でもそれが逆に新鮮なのかもしれない。

欲望に素直に、というスタンスが好き。

環奈の三白眼が美しい。可愛くて迫力があるので、この号を今もデスクに飾っている…。

 

お題「気分転換」

Partner

21日

職場の人にプレゼントを渡す。

 

22日

久しぶりに話す人と、最近どう?という話をする。

私の知らない知識をたくさん知っているので、すごいですね。というと、賢いからね。と、言っていた。

泣かすぞ、とか、さんざん軽口を叩かれたけど、なんだか懐かしい空気だった。

 

23日

職場の人にプレゼントを渡す。

帰りがけに新年会の声がけをしていただいた。嬉しかった。

夜はアガペでオムライス。美味しかった。心臓が痛くなるほど寒い夜で、ショワシノワの灯りがついていて、とても懐かしくなった。あのお店でタピオカミルクティーを飲んだ日が、ある意味での始まりだったんだ。

 

24日

「なんだかあたたかいオーラが見える」と、習い事でお世話になっている先生に言われた。真冬の練習、今年は少し別の気持ちで。

夜は汐さぎ庵でご飯。人も少ないし、ご飯もとてもおいしい。

花をもらった。私の好きなピンクと、クリスマスの赤と緑。花を選んだ理由を聞けるのは嬉しかった。

 

 

25日

YAMAへケーキを取りに行く。ボリューミーだけど、むつごくなくて、おいしい。

夜は知り合いの出演するミュージカルを観た。そのあと、ゆめタウンの花屋さんで黄色い花束を作ってもらった。

ヤンフーのシカゴピザと台湾フライドチキン、ファラフェルをテイクアウト。シカゴピザめちゃうまである。

少しだけ話をした。パートナーとは、なんだろう。私には、その響きはまだ怖い。片方は穏やかな日々を求めている。片方は少しの刺激を求めている。

私は、ただ単に、関係に慣れてしまった関係性になることを恐れているのだろう。

でも、日記を書きながら感じたことだけれど、名前のつく関係が私にもあるのだ、とも思った。

 

26日

午後はお休みを取った。いいご身分だと思う。そらのいろ、というカフェでカレーを食べる。雰囲気が良くて嬉しい。

これから本を売りに行く。ダンボールを車に乗せて走り出すと旅立ちという感じがした。

 

汐さぎ庵にあった本。また来年も行けますように。

 

だれのお母さん?

年の瀬になるといつも、誰かのための花とか、進物を選ぶことが多くて。今日もたくさん贈り物を選んだ。

街はクリスマスマーケットに彩られて、私の手は荷物で重たくて、屋台で買ったコーヒーは全然上手に飲めなかった。

また一年がまわったのだ。

今年の秋冬は全然わくわくしなくて、でもそれは、街に出なくなったからなのかもしれない。

花屋には売約済みの赤い薔薇が山程。すごい世界だ。でも、クリスマスがすぐそこなんだと実感した。

 

 

16日

おでんを食べに行く。そしてスタバ。隣に座る人たちはみんな恋の話をしていたり、恋になりそうな話をしていたり、年末感。

街に久しぶりに出ると、雑貨屋さんだった店舗には別の店が入っていて、街はコロナ前みたいに賑やかで、弾き語りのお姉ちゃんが大盛況だったり、なんだか私の生きている世界がとても遠かった。

 

17日

一日練習。先生方が作ってくれたしっぽくうどんを食べた。

 

18日

色々な事務手続きに追われる。合間に習い事のクリスマス会。小さい子から「だれのお母さん?」と尋ねられてどきっとした。もうお母さんの歳!

 

19日

故郷の坂を下ると、中国にたどりつき、中国から少し裏道を通っていくと愛媛に続いている、という夢を見た。きれいな海辺だった、でも怖かった。

不意に入ってきた仕事がどうしても許せなくて、もやもやした。私に余裕がないのが一番の原因なのだ。

夜は習い事の食事会。メッセージつきのケーキをいただき、嬉しかった。

大学時代の友人のSNSを見ると、〈鈍る皮膚感覚僕を忘れないでよ〉というASIAN KUNG-FU GENERATION『ブラックアウト』歌詞が引用されていて、めちゃくちゃエモくなった。

これって寒い季節のことだったのかなと、初めて気づいたわ。いつも〈真魚板の鯉〉のくだりで切なくなるだけだった。

ブラックアウト

ブラックアウト

  • provided courtesy of iTunes

歌詞カードのデザインも好きだった。

このアルバムも好きだった。

とても生活感がある。あと、強い孤独。

 

20日

「愛するためには、まず相手から愛されているということに確証を持てるようにならなきゃ」と言われる……夢を見た。最近、夢の世界がはっきりしている。

先日、あるハプニングがあった。それからようやく落ち着いてきていて、このまま日常に戻りたい。戻ってきているのがわかる。自分はもう普通。

でも、このまますんなり戻っていいのだろうかという気持ちがどこかにある。

同じことを経験をした人にも、同じような気持ちがあることを知ってしまった。

閉じかけられた蓋がまた開いた感覚だった。けどそれは残念なことではなく、必要な時間かもしれない。

本当の意味で前を向くにはもう少しだけ、考える、というか、見つめる時間が必要なのだと思う。

夜は冒頭のとおり。

 

〈贈る人だけではなく、贈られる側の人がわかるというケースがたまにあり、そういう時は贈られる人のイメージをヒントに組み立てていきます。〉

(喫茶ぱらいそさんのInstagram2022/12/15より)

 

ケーキを作るときの話。ケーキはつくらないけど、私も。と、この投稿をみて、誰かのための花を選ぶときのことを思い出して共感したんだ。

 

長い一週間

本当はもっときちんと日記を書きたいのだが、今はこんな風に書き留めている。

 

◎とりあえず、一番言いたいことを先頭に持ってきて

◎あとは時系列で(思い出せないときは最新日付から遡っていって)

◎今の気分に合う本、最近読んだ本を最後に持ってくる。(言葉に重きを置くので、本からではなく歌詞だったり映像作品だったりネットスラングだったりもする)

 

*** 以 下 日 記 ***

 

先日、知人の文章を読んでときめく瞬間があった(私は文章フェチなのです)。

何かいいなあ。私には書けない。やわらかい、知性ちらつく文体が好き。

 

12/8

習い事の先生に秘密を打ち明けた。先輩にも聞いてもらった。とりあえず言えてほっとした。

 

9日

もう後戻りはできないんだな……と思う手続きをした。

 

10日

朝、習い事の練習。昼からは家の掃除など。夜は電話をかけた。

 

11日

習い事の行事だが、最近忙しくて、他のことでもバタバタしていて、過去一どうでもいい気持ちで臨んだ。よく言うと無欲。

でもまあまあ上手くいった。上手く行くだろうなと、何となく思っていた。無欲だから。

夜は打ち上げ。後輩と少し打ち解けられた気がする。

 

12日

今週だけ、職場の環境が少し特殊になるので、何だかいつもと違う様相。仕事を淡々と進める。合間にこまごまとした事務手続き。

家族がコロナになったらしい(私は接触していない)。ついにここまで来たか……の気持ち。

 

13日

急に冷え込む。夜は差し入れを買い込んだり、本の整理をしたり。

自分を形成してきた本たちを手放す、ということは自分の心がちぎられていくみたいで、とても寂しく思う。でも持っていても、私には「持つだけ」しかできないからなあ。とも思う。

発信したり、伝えたり、できない。そういう影響力も、今の私では足らない。

 

ただ、自分の中にインデックスのように貼られた本の言葉たちが、感情と呼応して蘇ってくる瞬間が確かにある。

場面に応じて、誰かの言葉が自然と思い出されるような。

そういうときに、答え合わせをするみたいに本棚から本を取り出してその言葉を確かめる作業が、私にとってはとても大切な時間だった。

だから、本を失くして本を思い出せるかな?という不安もある。本棚にはいつも本があってほしい、永遠に。

と考えつつ本を売りに出した。さらば私をかたちづくってきたものたち。思春期。

 

14日

結婚式をする夢を見た。夢の中の自分は美しかった。何もかも夢だ。

猛烈な寒さ。冬を思い出した。これが冬なんだわ。

職場の人が出張から戻ってきた。日常が少し戻ってくる。日常に戻ることがわずかに怖い。

まだ水曜日。

なんだかこの一週間はとても長く感じる。

 

 

 

 

〈それはきらきらと美しい、胸の痛む作業だった。波によく似ていた。〉

吉本ばななTUGUMI』より引用)

 

図書館でこの前、何となく読み返してさ……めちゃくちゃ良いんだよね……私は『TUGUMI』より『キッチン』派なんだけどさ……(つぐみはちょっと少女漫画的にキラキラしてるイメージ)それでもさ……。初期ばなな、本当に天才だと思う。あらゆる文章が冴えわたってキンキン。

 

〈私は自分が海のない場所に越してゆくことが、どうしても信じられなかった。〉

(同上より引用)

 

 

 

 

 

今週のお題「日記の書き方」