カルピスの原液みたいなひとですね甘くて甘くて甘くて毒
今日はこんな短歌をつくった。あといくつかあるのだが、これを読んでもらった人から
「なんかどろっとしてる」と言われる。
つらい。
でもわかる。
「湿度が高め」「粘度が高い」「この世の全ての悪を凝縮したような世界」
私の文章はこう言われる。嬉しいけど少し気にしているけど嬉しい、けど、血液サラサラになりたい。
もっと真夏のレモンソーダみたいなの書きたい。
「うん、一緒にあの部屋に棲んで傷つけあおうよ」
(穂村弘『もうおうちにかえりましょう』収録「愛の暮らし」より引用)
これくらい思うときもあるけど、その都度言わないでいる。
このエッセイ、すごく好きなんです。まだ穂村さんが孤独な頃なのがいい。言葉や思想が鋭くて淋しくて怖くて、読んでいて謎にときめいてしまう。
今回ふと引用した言葉の部分を思い出して読み返しているけど、どの章も冒頭から心を鷲掴みにしてくる。日記を書いて満足している自分が恥ずかしくなる。
意地悪ではないけれど、優しくせず(できないではなく、しない)少しためすようなことをしてしまう(その裏にはとてつもない怯えがあるんだけど)。
そんな気持ちをたくさん書いてくれている。この気持ちに惹かれるということは私はまだまだ、どろどろから抜け出せていない。
余談だけど、会議のあいま、隣の席の人にこっそり可愛いシールをあげた。中学生みたいなことをして私はどうしたいんだろう。