私の中に二つの感情があるので今夜はそれを聞いてください。ふたつとは簡単で、暗い気持ちと幸福です。
1.
「私がもし、このままじっとしていたら、どうなると思う?」と女学生がいった。「十箇月私が何もしないでいたら、それだけで私は、ひどい責任を負うのよ。(中略)」
「君は彼を生むつもりはないんだろう?」
「ないわ」
「それなら、簡単だ」
「男の子にとってはね」と激しく女学生はいった。「それが殺されたり、育ちつづけたりするのは、私の下腹部の中でなのよ。(後略)」
(大江健三郎『死者の奢り』より引用)
- 作者:健三郎, 大江
- 発売日: 1959/09/29
- メディア: 文庫
私はこの、女の子の言葉がすごく印象に残って、彼女の感情はきっと現代でも普遍的にある思いだと感じたんだけど、でも大江健三郎って男の子じゃん。
なんでこういうの書けるんだろう。
って思って、読んでからだいぶ経ってしまったけど今のタイミングで紹介したくなった。
すべては自分で選んだ結果なんだけど、どんな結果でも必ず肉体に結果があらわれることが、それがこちらがわの肉体にだけあらわれることが、深い深い呪いみたいに思える。
昨日はだいぶ心配な電話をした。相手はすごくつらそうだった。でもどうしてあげるのが正解だったのかわからない。
私は私の日常を過ごして、たまにその電話のことも忘れる。それが残酷だと思う。そういうとき、私は上の小説でいうなら男の子のほうになっているのだろう。
次の段落から明るくなるので最後までいってください。
2.
「これで、完売です。」
「完売……」
「か、かんばい……」
(米澤穂信『クドリャフカの順番』より)
今日でひとつの山場がおわった!
FESTA!一夜城をつくって壊した。
昨日まで思考がなかなかまわらなくて、色々なことが思うようにできなくて嫌だったんだけど、無事に終わったのですべて良し!みたいな気持ちになっている。
ノルマもそれなりに、達成できたと思う。
何よりたくさんの人と関わったのが、自分としては良かった。今まで少しずつできてきた関係性がぱっと大きくなった感じ。
思ったままに書いているので、わからないかもしれないけど。
夏までは、居る意味あるか?って思う日のほうが多かったけど、それへの答えがひとつ出た。前の職場にいたころにちょっと近くなってきた。他の答えは、これからまた出てくるだろう。
自分へのごほうび買った。(カセットプレーヤー、なぜ?って言われた)
ゴーゴーズ教えてもらって帰り道ずっとゴーゴーズ聞いてた。月曜日はハロウィンはじめよう。