本のある日記

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日記・その時にあてはまる本・ことば・音楽。

甘える

「ねえ、こんなことを簡単に言いたくはないんだけど、あなたと会えなくなるのは、わたしにとってはかなりきついことなのよ」
村上春樹スプートニクの恋人』より

スプートニクの恋人 (講談社文庫)

スプートニクの恋人 (講談社文庫)

いつもと違う感じの服を着てみる。
職場も、いつもと違う感じに模様替えしてみる。
マイナーチェンジ。
合間をぬってかにわしタルト買いにいく。レモンタルトの冊子を貰えた。うれしい。

午後からばたばたしていて、昼ご飯を食べずに仕事をして、先輩と待ち合わせしてサンドイッチ食べにいくことにする。先輩もお昼を食べずにいてくれたらしい。申し訳ない。
からしが入ってておいしかった。次はオムライス食べたい。

戻ってすぐアポが入っている。
仕事でお世話になってた人(同い年)が突如退職するということで、挨拶に来てくれる約束になっていた。
私がおやつを買ってその人が飲み物を買ってくれていた。チョコバナナタルトを二人で食べる。(しかしバナナが、苦手と知る)
私がずっと話してしまう。私が、そういうことができる数少ない人。いい意味で。
でも前より明るくなりましたよね、と言われる。私もそう思う。というかあの頃は病気だったんだと思う。

あなたがいなくなるの、けっこうな痛手です、と言ったときに『スプートニクの恋人』を思い出した。

この人のように、多く話してしまう人とそうでない人の違いはなにかという話になって、「そうでない人には甘えられない……」と、言ってしまってからはっとする。甘えって言ってしまったし、なんとなく目をそらしていた弱味をはっきりさせてしまって恥ずかしかった。
そして普通に解散した。また機会があれば会いましょう。


〈とくに別れ際に──何を口にすればいいのかわからなくなってしまうことがあった。〉
(『スプートニクの恋人』より)

帰ってきて、疲れていたのかすぐに寝てしまった。