本のある日記

本のある日記

日記・その時にあてはまる本・ことば・音楽。

新たな局面をむかえています

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金曜日
SAAYA MASAKIさんの個展をみにいく。
かわいい。メッセージカードなど買う。
その後は、私にしては珍しく、めちゃくちゃ好きな人がいるのですが、その人とご飯をたべる。
色々話を聞いてもらう。その人も自分の作品を持っている人なのだが、作品のなかにいつも愛!みたいな愛があるなって思う。それは凄いことだと思う。傷より愛のほうが表現するのが難しい。
コノジで食べる。お店のオノさん優しい。

11月になって少し穏やかになって、あれがあったから今がある、ということを最近思えるようになってきた。
「始まる前はうまく行くか不安だし、うまくいったらいったで、今この一番いいときに終わりたいと思って、すぐ離れたくなる。でもそう思う時点でたぶん違うよね」みたいな話を職場の先輩がしてくれた。なんか心に残った。
夕方、久しぶりに会った女の子と、最近どうですかという話をしていたら「色々あって新たな局面をむかえています」と言われた。わからないけど、何かは伝わった。

土曜日
午後から出かける。帰ってきて気が抜けたのか、ばったり倒れて寝てしまう。あまり何もできなかった。

明日は練習です。

〈海へ来たのは/想い出のためではありません/だいいちここには想い出はない〉

穂村弘『求愛瞳孔反射』収録「海へ来たのは」より)

求愛瞳孔反射 (河出文庫)

求愛瞳孔反射 (河出文庫)

  • 作者:穂村 弘
  • 発売日: 2007/04/01
  • メディア: 文庫

先日古本屋さんで買った。穂村さんは詩もいい(わからないのもあるけど)。わりと初期の作品なので、詩にやどるハートがとてもギザギザしている。
文庫版には吉野朔実さんの解説漫画が載っていて、これがとてもいい。詩をくってしまうほどいい。でも、穂村さんへの愛を感じる。
穂村さんの持つ冷たさとあざとさがよく表れている。

〈獣もヒトも求愛するときの瞳は特別な光を放っているんじゃないか。そう思ってタイトルをつけました。〉
(同上より)

瞳孔が開いた人と話していて、この本を思い出したのだった。