本のある日記

本のある日記

日記・その時にあてはまる本・ことば・音楽。

まだ:渡せない菓子/束ねてない花

9日
夜はお酒を買いに行く。お酒屋さんに、すっかり顔を覚えられている。存在を把握されると、もう元には戻れない感じがするよね。
そして、みやわきさんに会う。
本屋自体が久しぶりなのだが、欲しい本がない。というか、食指が動かない。空間ではなく私の感覚がすごく鈍い。
本をいらないと思ったら、もう私終わりなんじゃないの。と思いつつやっと、欲しい一冊を見つけてそこからは調子があがってきた。
窓展のガイドブックみたいなのを買う。

みやわきさんに「元気そうで良かった」と言われる。そう、元気だよ。


10日
ケーキを予約してみる。なんか恥ずかしい。
夜はくたくた。

11日
今日、なんだかとてもつらい。
なんと言うかつらい。つかれている。
普段なら気にならないことが刺さってくる。気になる。早く明日の夜になればいい。
夜は練習。なんでこんなときも練習しないといけないんだろう、なんで普通に遊びたいのに全部こんなことで埋まっていくんだろう、と、あたしだって思っている。
でも、嫌だからしないっていう選択肢はなんか違うとも思っている。

〈境界線の向こうに咲いた鮮烈な花たちも本当は見えてたのに〉
(YOASOBI『ハルジオン』より)

ハルジオン

ハルジオン

  • YOASOBI
  • J-Pop
  • ¥255

最近とても好き。春だし。
これを聴いてから、BUMP OF CHICKENの『ハルジオン』を聴くルーティン。
そこに花があったとしても私のことを忘れないでいてほしい。

渡せないままのものと、まだ用意できていない渡すべきものがある。どちらが先に叶えられるだろうか。


〈そこにはただ美しさの無い私だけが取り残されていた〉
(同上)