7日
あるものを壊してしまう。
でもコップから水が溢れていくように、ここが壊れるときだったんじゃないかなと、思ってやまない自分もいる。
8日
アクシデントで靴を履き忘れていると、自分の靴を片方貸してくれる人がいる。
小さな子どもみたいな気持ちになった。
いまの手段ではうまくいかないことについて話してみる。帰りに立ち寄ったスーパーの駐車場で、しばらく動けなくなる。どうしたらいいのか、どうすれば正解だったのかわからなくて。
9日
仕事は淡々と終わって行くが、心に落ちているあることが苦しい。自分はこういうときいつも嘘がつけない。傷つきたくないから。
本当のことを言うのはこわいけど、最大の防御でもあるといつの間にか知ってしまっていた。
サイドミラーがゆがんでいることに気づく。さっきぶつかったからだ。
10日
海をみに行く。苦しいことはそのまま、胸を苦しめ続けるけど、どんなに時間がかかっても苦しくても持ち続けたい大切なものがある。と、自覚してまた苦しくなる。
「どんな未来でも自分はずっと、『大丈夫かなあ』って言っている気がするよ」
と口に出してみる。そうかもしれないね。
「〈好き〉は形を変えていくものだと思っているから、ずっとこのまま同じようにはいられないんだけど、未来になってこの〈好き〉が今とは違う〈好き〉に変わってしまっても、それでも一緒にいられたらいいと思っている」
って、私は、思っている。
自分が大切にしたい人みんなに。
でもたぶん、少し時間がかかる。
長い夢を見たいけど、そうではない現実を生きていくので。
YOASOBI『優しい彗星』
今日はじめて、ちゃんと聴いていて、そういうことだったのかと思うことがぽつりぽつりとあった。