大切な話は金曜日にするのが良い。
そして真昼に。そうすると午後からのいろんなことで気が紛れるから。
29日
祝日。朝は練習。ふつうにこなせて、体力の回復をかんじる。帰ってからお昼寝して、石の民俗資料館へ出かける。うにのれおなさんの展示を見る。
病んでいてモノクロの気分だったのが、絵を見ることであざやかに色づいていく気がしました。目の覚めるような水色の絵が好きだった。
うにのさんを知ったころは自分がとても悩んでいたころで、それもなんだか思い出した。
外はとめどない雨。ここに来るときはだいたいこんな天気。
夜はそっと出かけて、黒猫を見る。路地を走る。服を見て、カルディに寄って帰る。
人の書いた文章を読ませてもらって、たんたんとした中にもその人の意思があらわれる部分があって、たまらなくとうとい気持ちになる。
怖くなってきたとき、怖いと素直に告げてみる。
30日
ひさしぶりに朝から出勤できた、よかった。
文章をもらう。とても嬉しくて、少し怖い。自分でつくる言葉のような、逃げ道がないとわかっているから。
お客さんが来て話をしてくれる。私は何も解決の手立てを示してあげられなかったけど、
「誰かと話したい気分だったから」それでいいんだよ。って言ってくれる。
大切な話をしたいと、前の日から、もっと前から本当はずっと思っていた。できなかった理由から目をそらしていたけど、このままでもだめだった。素直な気持ちを伝えた。
どうしていつも、溢れるまでわからないんだろう。水が零れてしまってから、意味もなく謝ってばかりいるんだろう?
〈どうしたら/いいのでしょうか/ごめんなさい/こんなこと/ごめんなさい/こんなことばかりで〉
これは小さなお店で(+106)買ったカード。
「無色」というところの「若林」さんがつくったものらしい。
https://www.musyoku-book.com/
↑ここから、「いつかの若林より」の7月までさかのぼるとこのカードの思い出がでてくる。
可愛い喫茶の背景に、消えそうにごめんなさいの文字が書かれてある。
HPを見てはじめてこの作品ができた背景、言葉の後ろにある記憶を知った。
ほんとうはずっと前に紹介したくて、できないまま眠っていた。
今日あなたにごめんなさいと思ったあとで、この言葉をはっと思い出した。
まだ整理できない言葉が自分の中にいくつもある。
いつも同じことを繰り返して、傷つけてばかりでごめん。
「結婚してますか?」と聞かれる。
「恋人いますか?」ではなく結婚してますか?と聞かれる年齢になったんだなあとしみじみした。してません。
人と話していると気が紛れる。
帰りがけ、年下の女の子が手を振ってくれて、車を止めてさようならした。
連休はなにか、言葉を綴りたい。