本のある日記

本のある日記

日記・その時にあてはまる本・ことば・音楽。

エバ・ノート

14日
夏休み終わってゆくのはやすぎる(心の俳句)
大雨が降っていて、サンダルごと水たまりに浸かってしまう。でもそれも思い出。
北浜でツバメビール買って、肉のヒガシハラでお肉買って、おうちで焼肉。
お風呂にゆずの入浴剤が入っている。前もゆず湯に入った。ゆず湯、と考えると冬だし、とても昔のような気持ちがする。
もののけ姫を見る。金曜日なんだなあ。
安堵の気持ち、らしい。

15日
自分は充分色んなことを与えられていて幸せだから、あまり多くを望みすぎてはいけない……と思うんだけど、心の奥には、本音が時限爆弾のようにたたずんでいる。
楽しいところから帰りたくない、不安なことがたくさんある、もっとしたいことたくさんある。

楽しくて帰りたくないから、カエルのロボット作ってよ、という無駄なことばかり話す。Switchでぷよぷよする。
ロボットは自分の意志では動かなくて、プログラム通りにしか動かないって言う。
ほんとうに願っていることを実行するためにはロボットも人間もこちらの考えを察して!というわけにはいかないらしい。

ほんとうは分かっている。
望みを素直に言ったほうが全てすんなり行くこと、心のなかで願っているばかりでは決してかなわないこと、私が思い詰めているよりずっと現実は大丈夫なこと。
でも、心があるばかりに平然を実行できなくなるときがある。心が私の身体に制御をかける。

これからどこまで、自分の力で気持ちをコントロールできるのかな。いつまでも、だっこしてとねだる子どものような自分が嫌だ。

1日のコロナ感染者がとうとう100人を超えてしまった。仕事とかどうなるのだろう。


〈外は大雨/でも/このうちのなかにいれば安心/バスタブで本をよんでいるとね/カエルの声がするの〉
江國香織『すみれの花の砂糖づけ』収録「スイート ホーム」より)

〈私はどうしてここをでていこうとしているんだろう/私はここが好きよ〉
(同上より)

この次の最後の一文をここに載せる勇気が今は無いよ。髪でもバッサリ切ろうかなあ。