本のある日記

本のある日記

日記・その時にあてはまる本・ことば・音楽。

多重関係

25日
体調(喉)だいぶ良くなる。離れたかなと思ったのに離れてなかった距離感に気づく。まあそのうち離れるでしょう。

26日
・多重関係(一人の相手に複数の立場としての関係を持つこと。教師兼カウンセラーとか、上司兼恋人とか)はあまり良くないらしい。
・面会の時間をあらかじめ区切ることで相手にとってよりその時間が特別なものになるらしい。
・相手の心理的防衛を解くためには会話の前にお茶を出すといいらしい。
というようなことを勉強した。婚活じゃないけどそれっぽいな。

小川洋子『まぶた』を読む。旅先で生まれる不思議な関係性をえがく短編集。彼女の書く物語は、身体の欠損がいつも表現されている。ミロのビーナスみたいなテーマがあるのかもしれない。無いからこそ永遠にとらわれつづける。

27日
朝は病院へ。がん検診の結果は、多少の細胞変異はあるけど悪性ではないとのこと。また定期的に診察受けてくださいと言われ開放される。ほっとする。
有給いただいているので、行きたかったお店でパンケーキ食べる。
去年、職場の子とシェアしてめちゃくちゃおいしかったのでまた食べたかった。
今回は密を避ける時間にひとりで行ったけど、食べきれないくらい大きいし、やっぱり誰かと食べたからあんなにおいしかったのかも。

28日
土曜。朝は練習。コロナの関係で練習場が使えていなくて、久しぶり。軽い熱中症のようになってしまう。
そのあと少し、全然別件でハプニングが起きて落ち込む。

29日
好きだと思う人に会いたくなる。あまりに暇で、ハンバーグを焼いた。
ぷよぷよは二人でするものらしい。

夢を見る。私が見る夢はだいたい3つ。
・そのとき好きな人が出てくる夢
・学校の中から出られない夢
・前の職場の上司の夢

繰り返しこのループをしている。いつになったら嫌な夢を見なくて良くなるのだろう。私を苦しめないで。

〈わたしの眠りはどこへ消えてしまったのだろう。眠りについて考える時、わたしはなぜかいつも死を思い浮かべる。〉
小川洋子『まぶた』収録「詩人の卵巣」より)

詩人の卵巣ってタイトルすごE。
私が一番好きだと思った話は「まぶた」。

〈「もっと熱くして。もっと蛇口をひねって」/命令している時のNが、わたしは一番好きだ。〉
小川洋子『まぶた』収録「まぶた」より)

15歳の女の子が、おじさんと逢引するようになる話。