本のある日記

本のある日記

日記・その時にあてはまる本・ことば・音楽。

そしてすべてを思い出した

10日

朝、先輩と電話。昼から練習。

 

11日

母と喧嘩したような、電話で……

喧嘩というかふたりともブルーなんだと思う。

 

12日

焼肉を食べにいく。高級なお肉は美味しかった……。

 

13日

夜、練習。最近まじめにやっている。

 

14日

先輩とおでんを食べる約束をしている。おでん屋さんのすぐ横に公園があって、その道に立った瞬間に、すべてを思い出した。

ああ、あのときの公園だって。私はここに来たことがある。まだ心を病んでいたころ。思い出すと苦しいけど、思い出すたび記憶は虚像になっていく気もする。記憶のままで心にあるときが一番そのままの記憶のかたちをしている。思い出すたび、薄れていくような、そんな感じ。だから思い出すことも悪いわけではないんだと思う。

近況報告をしておでんを食べた。

 

15日

朝から練習。行事が無事に終わってほっとする。夜は習い事の後輩とご飯に行く。たいへん良い子で、非の打ち所がない。

いろいろ話ができてよかった。先日とある試験に受かったのだが、そのお祝いにお花をくれた。嬉しかった。

途中からなぜか『るろうに剣心』の話で盛り上がった。西川貴教の主題歌がおすすめらしい。

習い事していて不安というか、これはできないだろうなーみたいなラインの部分があるのだが、後輩もなんとなく同じ気持ちということがわかり、気が楽になった。

 

16日

久しぶりに会う人とカフェへ。神在へ。

エビフライ定食おいしい。秋の気候だけど少しだけ暑い。なんだか何をしていてもブルーだ。もう一軒寄ったカフェでテリーヌを食べた。コスモスが咲いている。

去年コスモスを見たときは、とてもつらかった。でも今年は少し違っている。

夜はスーパーの惣菜で鶏肉を食べた。

(ここから吐き気などの描写があるよ)

 

 

いろいろ不安になってきて泣く。私の涙はいつも右目から流れる。

気持ちがブルーすぎる。天候も曇ってきて気圧で頭痛がおさまらず、しだいに吐き気も出てくる。なんとか帰って倒れるように寝ていたが、気分が悪くなって胃の中のものをすべて戻してしまった。私はあまり吐かないのでちょっと焦る。食べたものが悪かったのだろうか。わからない。

けど吐いたらだいぶ楽になって、眠った。眠るというより気絶だったのかも。

 

17日

朝起きるとすっかり楽になっていた。

仕事へ。体は大丈夫だが、気分がなかなか持ち直さない。雨のせいかもしれない。人とあまり話さずに過ごすことにする。なぜか上司にたくさん謝られる。私があなたに、あなたが私に、何をしたというのだろう。

 

18日

体調も気分も回復。仕事もそこそこ。

秋のはじめにした、つらかった仕事がひとつの成果となり返ってきた。嬉しい。

天使を飼う妄想をした。

 

 

今日ちょっとだけ読んだ本。

ヒオカ『死にそうだけど生きてます』

死にそうだけど生きてます

死にそうだけど生きてます

  • 作者:ヒオカ
  • CCCメディアハウス
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筆者の家では成人式に振り袖を用意できなくて、みんなの家庭は振り袖があるのが当たり前で、積み立てるとかいってもきっとうちでは積み立てたお金を振り袖には使わないわ、と筆者は思ったりする。

私も振り袖を着なかった。成人式に出ないから振り袖を着なかったのではなくて、振り袖を着れないから成人式に出なかった、そんな部分もある。(単に嫌だったのもあるけど)

でもみんな振り袖何色?って当たり前のように聞いてくるから、黄色だよとか嘘をついたりしてた。そのほうが話がすんなり終わるので。

 

振り袖がないという場合もあることを知ってほしいと筆者は述べていたけど、ほんとうにそうだなって思った。

私の親が悪いわけではなくて、バイトをしてまでお金を貯めなかった私が悪い、とも思わない。誰も悪くないのに、普通ではないみたいになる世界が悪いと思う。

 

 

 

 

そう、4年も前なのに、わたしはここですべてを思い出したの。