本のある日記

本のある日記

日記・その時にあてはまる本・ことば・音楽。

孤独ジャブ

5/7

通りすがりに「髪切った?」と言われる。

 

9日

普段は強い人が、なんだかいつもより粗雑に思える。「体調どうですか?」と聞かれたので聞き返すと、その人は具合がよくないらしい。だからそんな感じだったのか。

この人でも弱ることあるんだな、と思った。強くても同じ人間なんだ。

別の人(久しぶりに会う)から「体調大丈夫?」と尋ねられる。どうやら妊娠はしてないの?ということらしい。妊娠してないですと答えると、セクハラだったね、ごめんと謝られた。気になる気持ちもわかる。

お腹大きかったかな……とちょっとへこんだ。今年、太ったから。

出張先で先輩たちと会う。おしゃれな人に髪型を褒めてもらえた。

夜は練習。練習は楽しいけれど、生活を守るためにはどこかで線引きをしなくてはいけないとも思っている。

 

10日

コミュニケーションの中で、相手から「今つらい」という表現を受けたような気がした。言葉にしてはいないけど、態度で示されたように感じた。それを他者に話してみると、「ジャブを打たれたんですね」と言われた。孤独ジャブ?

一緒にいるだけで元気になれるような人になりたい。

 

私もジャブを他者に向けて打ってしまった。「あなたと話していると自分が裁かれているように思えてこわい」というような内容を言ってしまった。

「それは誰に対しても?」

「私を裁きそうな人」

裁かれたことがあるから。と言ってしまった。傷口を見せて相手の反応を確かめるのはやめなければいけないとわかっているのに。私は駄目だ。

でも理由を伝えたかった。理由なく怖がっているわけではなく、何ともないかのように自然にやり通すことも出来なかった。やっぱり駄目かも。もっと時間をかければうまくいったのだろうか?

でもまだ、他人と関わることがこんなにも難しいときがあるんだなって思った。

この人(たち)は私のことを傷つける(あるいは、私が勝手に傷つく)のかもしれないという恐怖が、日常のふとした瞬間に出てくる。

わかっている。

だってこの人(たち)はちゃんと優しかった。私をずっと大切にしてくれている、そうわかっているのだけど、でもやっぱり怖くなるときがある。

何が怖いのか、私の発言が私の思いそのままなのか、それもよくわからなくなったりする。でもいい、とりあえず今日は今日として終わったの。

 

夜はくら寿司。コナンとコラボしているらしくすさまじい人だった。

ブックオフに寄る。人に疲れたときは本が落ち着く。

 

「きみ基本的にそうやって「怖い」ってスタンスだろ 人間関係」

ヤマシタトモコ『異国日記』1巻より引用)

誰があなたに何を言って何を言わなかったのか……という言葉が作中に出てきたけど、わたしの日記は、私が誰に何かを言って私が誰に何を言わなくて、誰に何を言われたのか、だなあと思う。