本のある日記

本のある日記

日記・その時にあてはまる本・ことば・音楽。

三十二歳末期の言葉

32歳最後の一週間を振り返る。この前、二十代末期の言葉とか言っていたのに、もう33歳? 早いね。

 

5/14

早めに出勤する。初めての一番乗り。

この前の飲み会楽しかったですね……という話をした。

出張先で昔の同僚に会う。昔お世話になった先輩にも会う。あの部署過ごしやすかったよね……と思い出を語る。

夜はまたまた飲み会だった。二次会で先輩がべろんべろんになりながら、

「人を見ると目的がぼやける」

(目的がまずあって、そこに他人の存在や感情を混ぜると目的への道程が揺らぐ ということだと思う おそらく)

と話していて、何となく心に残った。

その人と、はじめてきちんと話した気がするが、今までわからなかったことが少しだけ掴めたような気もする。飲みニケーションというものは大切なのかもしれない。

 

15日

一滴も飲んでいないけど、昨日の疲れが残って朝からぐったりしていた。通勤時はすべての道を間違えて遠回りして職場に着いた。

廊下でゆかりある三人がばったり揃って、「あ、揃った」「揃ったら連鎖して消えていくで」などと声を掛け合った。そのあと先輩が顔を見せに来てくれた。

別の先輩とハーゲンダッツを食べながら少し話した。

夜、帰宅して見逃していた『くるり 誰が私に恋をした?』(くる恋)を観る。花屋一択じゃない?

夫はいろいろ思い詰めていた。

 

16日

起きてすぐ、夫に

「昨日悩んでいたことについて、私はこうしてほしい」と意見を伝えた。夫は戸惑っていた。

あまりぱっとしない一日。なんか仕事も私生活も駄目かもしれない、と漠然と思う。

仕事部屋に来た年下の人が「今日は厄日でした」と話してくれる。「明日はきっといいことあります」と答えた。お互いにいいことあるといいね。

夜は練習。練習は楽しいんだけどな。

夫は、朝に私が話した意向をくんでくれたらしい。ありがとう。

 

17日

朝、話した人がいて、元気ですか?と尋ねると今日は元気じゃないと答えられた。

昨日話した人も厄日と言ってました。と話して、

「きっと今日はいいことあります」

と、昨日と同じような祈りを告げた。軽口かもしれないけれど私にとっては祈りだし、おまじない。今日はうまくいくといい。

心配だった仕事はなんとかいってひと安心。この日も出張があり、そちらはいまいちだった。同じ仕事の人が多く集まるところが嫌いなのかも。

帰り道、事務連絡があり先輩に電話する。いろいろ愚痴も聞いてもらった。

私の愚痴で盛り上がってください……と言うと、

「本当にそんなこと言うと思ってるの?」と聞き返される。

帰宅して、疲れ切っていたので、王将で好きなものをテイクアウトすることにする。

食後、ばたりと寝てしまった。

 

18日

朝、練習。

なんだか最近、上手くなったんじゃないかと思っている。年の功というやつ? 余計なこと考えずできているから?

練習は楽しかったが、これから習い事とどう向き合っていくか考えるたび気が沈む。

夫は仕事で追い詰められているらしく、私も疲れて家でゆっくり過ごした。夕方になって買い出しに出かける。さっと本屋にも寄る。『からかい上手の高木さん』『異国日記』を読んだ。異国日記は3巻を読んだが、この巻が今までで一番良かった気がする。自分が高校生のころ、部活紹介ポスターが貼られていた掲示板のことなど思い出したりした。

買った漫画が面白いと嬉しいね。

昨日観れなかった『9ボーダー』観る。七苗より六月が好きかな。

 

三十二歳が終わるので、『三十二歳の別れ』を聴いていた。

 

若くて夢中で壊して傷んで

疲れ果てたいま、

時代が歪んで動いていく音‥

聴こえる?

ほら僕ら離れ離れ。

東京事変『三十二歳の別れ』から引用)

三十二歳の別れ

三十二歳の別れ

  • provided courtesy of iTunes

誰かとの別れの歌なのかもしれないけれど、若くて愚直だった自分がいつの間にか過去のものになっていくことを表した歌とも取れるように思った。

二十歳からひとまわり経っても、こんなになってもまだ大人になっていき、だんだん聡くなっていき、愚かだけどまっすぐ何かを想えていた自分とのお別れの歌。

(にも、聴こえた。)