本のある日記

本のある日記

日記・その時にあてはまる本・ことば・音楽。

十四のわたしが読んでいたもの/天国に近い公園

天国に近い公園(勝手に言ってる)大串半島です。日曜に行きました。すごく良かったな〜テアトロンも天国感つよかった。

バッタがたくさんいて、夫が「天国にはバッタがたくさんいるんだな」と呟いていた。

 

中学生のころ何を読んでいたか、ということを考える機会があり、真っ先に思い浮かんだのは高村光太郎の『智恵子抄』だったりする。なぜ覚えているかというと、私は中学生のとき図書館で職場体験をして、そのとき「ふだん何読んでるの?」という質問に『智恵子抄』を答えたのだった。なんで智恵子抄を読んでいたのかは思い出せない。でも、その職場体験のエピソードとともに記憶に残っている。智恵子が壊れていくのを自宅の畳の間でひっそり読み終えたことも覚えている。あのときのわたし14歳。

この前、大原美術館高村光太郎の『腕』という作品を観た。力強いブロンズ彫刻だった。……なんだか、智恵子抄を書いた人がこれを作って、それが目の前にあるのかと思うと感動した。

そして昨日、ネットの海をふらふらしていて、高村光太郎『触覚の世界』を青空文庫で読んだ。

 

詩でいえば、例えばヴェルレエヌの嗟嘆はつぶれない。ホイットマンの非詩と称せられる詩もつぶれない。そんなもののあっても無くてもいい時代が来てもつぶれない。通用しなくても生きている。性格や気質や道徳や思想や才能のあたりに根を置いている作品はあぶない。どうに もこうにもならない根源に立つもの、それだけが手応を持つ。

高村光太郎「触覚の世界」より引用/青空文庫

え、めっちゃ良くない?

ほんとに君をつかまへてからはじめて君を君だと思ふ

(同上より)

これもいい。結局二十年たったわたしも同じ人の言葉を読んでいるのだった。

 

ちなみに他には、乙一とか江國香織も好きだった。江國香織は『なつのひかり』が当時すごく好きだった。夏休みのワークに出てきたから藤沢周平の『蝉しぐれ』も読んでた。

漫画は種村有菜満月をさがして』とか慎ようこ『愛してるぜベイベ★★』がたまらなく好きだった。中学生のころはりぼんっ子でした。

 

ビートルジュースからインスパイアされてると作者のコメントで見た。この作品における死神と天国の設定がすごく好きだなあ。いまでも。

 

なんかおしゃれだし、言いたいモヤモヤをすべて言語化してくれるのでたくさん泣いた作品でもあった。慎ちゃんの人柄がまたいいんだよ。

 

以下日記。

 

10月5日

最近Nintendo Switchで『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』をしている。午前はムジュラ、午後からは習い事。夕方からは後輩とご飯。後輩はいい人なので幸せに過ごしていてほしい。

帰りになにとなしにドラッグストアにより、新しいコスメをひとつ買った。気持ちを変えたかったのかな。

 

10月6日

ある理由から気が乗らないのだが、午後になってどこかに出かけたくて、夫と大串半島へドライブした。途中寄ったカフェで、「ここ一緒に来て、窓際の席に座ったよね」と言われたがひとつも思い出せない。……?

大串半島、なぜか定期的に行きたくなる。

 

10月7日

早く帰りたいのにいろいろハプニングがあり、帰宅が遅くなる。

大学の先生が連絡をくれた。お久しぶりで嬉しかった。最近、あとから考えても言っておいたほうがいいだろう、みたいなことは、言える機会があるうちに言っておくキャンペーンをしている。ありがとうとか。

 

らんま1/2』を観た。なんだろう……らんまで言語を習ったくらい幼い頃に楽しんでいた作品なので、楽しいというより感慨深い。OPは見れば見るほどだんだん好きになってきた。