年末年始のおもいで
辻村深月『傲慢と善良』読んだ。
婚活で出会った婚約者(彼女)が消えて、主人公は彼女がかつて断った相手たちと婚活することで彼女のことを理解していく。というような話だった。(そうでもないかもしれないが、だいたいそう)
読む前は、辻村深月なのになんで婚活?
いま『婚活』と呼ばれているあれやこれを経験した二十代なかば〜大人でなければ理解できない物語なのでは?
などと思っていたが、これから未来を決めていく十代の子が読んでも考えさせられるし、良い話なのかもなって読後に感じた。人生において決断をしていくことの意義がわかる気がするから。
自分がしたあのときの選択、自分が選ばなかった答え、について読みながら考えさせられる。
面白かったです。
物語の内容に触れる部分は一番最後に書きます。
年始はまず初詣。今年は仏生山のちきり神社。甘酒と焼き芋もらった。
ほくほくでおいしい!
そのまま、法然寺まで散歩した。法然寺の鐘があるところには吉井勇の歌が刻まれているらしい。吉井勇はソワレ(京都)の入り口にある言葉を詠んだ人。今年の冬はあたたかい。
その後、私の家族、夫の家族と、それぞれ会ってきた。だんだん慣れてきた。甥っ子や姪っ子はすくすくと育っている。私たちだけ何も変わっていない子どものままであるような気もして少し焦る。でも誰もそこに触れないことが、幸いというか、みなの優しさというか人間性というか。
同じ頃、橋本環奈のドキュメンタリー(プロフェッショナル 仕事の流儀)を観た。環奈は強い女だと思う(環奈のことを知るたび毎回思ってる)。
旅行もいろいろして、大阪、東京と楽しんだ。
東京では国立博物館に行ってハローキティ展を観た。諸事情により時間がなくて、ものすごい弾丸ツアーだった。
不思議と何にでもなじむキティは、しごできな女なのだと思う。サンリオがしごできなのか。
初めての上野、人が多すぎて疲れた……。東京に空はない。
高松オルネで福引してテイッシュが当たったり、習い事の練習始めがあったり、まばたきしているあいだに9連休が終わってしまった。
あ〜仕事いやだなあ。でも、連休ですさんだ心はかなり癒された。
連休、だいたい夫と一緒に過ごしていた。
私のわがままたくさん聞いてくれてありがとう。
彼がいるから自分は生きているフシがある。
さて、『傲慢と善良』について。
・「ピンとこない」というか生理的に無理なものは無理じゃない?と読みながら思う私であった。
・主人公(男)の女友達の性格が悪すぎる。
・彼が、最後になんでその選択にいたったのかという部分はよくわからなかった。彼女いわく「鈍感」だからということ?
・別の物語と人物がつながっているというのはまだやっているのか!と思った。
なんか、あんまり核心に迫る感想なかった……。私は家族がいないと死ぬと思うんだけど、この物語のふたりは片方がいなくなっても生きていけそうなしたたかさがある。のは、いいなって思った。