栗林公園の向かいにある、栗林マクドナルド。小さいころからよくお世話になったお店。親が夜勤のある仕事で、夜勤明けに朝マックを買って帰ってきてくれてみんなで食べたり。二階席から栗林公園の緑を眺めつつ食べたり。私だけじゃなくて、私の家族にとって、栗林マックは思い出の場所だった。

夫と入籍する直前、指輪を受け取りに行く日もこのマックに寄ってお茶をした。飲み終わりの夫を迎えに行くときもここで時間をつぶした。
今月末で営業を終えるということで、先日さよならしに行ってきた。ダブルチーズバーガー、ポテト、いちご大福パイ、ミニッツメイド、美味しゅうございました。
さようなら私の、唯一無二の、かけがえのないマクドナルド。ありがとう。そんな別れもあった3月。
3月は、最終回の決まったアニメの最終回を待つ日々、みたいな月だね。わかっているけど終わりがきて、それを受け止める他ない。
今日(3/31)は午前休をもらっていた。遅く起きると何件か連絡と着信がきていて、あわててパンを食べて職場へ。私の職場は4月から新年度になるので、今日でお別れの人たちもいる。本当は今日はひっそり来てひっそり帰るつもりだったので、そんな大勢の人々に会う予定はなかったのだが、みんなで写真を撮るからシャッターを押してよとか、明日から来る人のためにこれ手伝ってよとか、せっかくだからツーショット撮ろうよとか、けっこうたくさんの人と話してしまった。髪を切ったのもすぐばれた。餞別のプレゼントもいくつかいただいた。
手紙を渡した人からはメッセージカードを返してもらったり、「(手紙)いい感じでした」と言ってもらったりした。あと一通だけまだ、引き出しにしまっている。
去っていく人は「ここに居ないだけです」と言っていた。居ないだけで変わらないよってことだと思う。そう言えるあなたは、とても偉い人だと感じた。
意外とひとりになれなくて、でも今はそのことがありがたくもあった。
夜は、前一緒に勤めていた人から連絡があった。忙しそうだけど、お元気そうでよかった。
髪は切ったよ!春が来たねって美容師さんには言われた。がんばろ。
春
(春になって私は心よくなまけている)
私は自分を愛している
かぎりなく愛している
(後略)
(尾形亀之助『美しい街』収録「春」より引用)
YOMSさんで購入。尾形亀之助は春によく合っている。さいとうさんとも、本を手にしたときにそんな話をした。
