心乱されること、心が動くものがあり、長くそのことを引きずって生活していた。でも最近は、以前ほどは心が動かなくなった。近くにそのことがあったとしても、感情は遠い。あの頃よりもひとつ遠い距離に自分がいるイメージでいられる。
なんでだろう。何かがあったわけでもなく、どちらかといえば事態は好転している気もするが、私はそれを喜ぶこともなく静かに受け止めて、遠ざけている。
環境ではなく、私のなかで何かが変わってきた。時の流れがそうさせたのかもしれない。
そのことに心を動かされてきたので、それを失うという変化もずっと怖かった。それがあることも怖いし失くすことはもっと怖かった。
でも今はそんなに何も思わない。失くしてもたぶん、仕方がない。だってもう、充分すぎるほどの感情はもらった。
怖くはない、悲しくもない。強いて言うと少し寂しい。
また別の話で、願ってもどうしても叶わないかもしれないことがあり、そのことについて話をした。今のままでも幸せだし、今のままならもっと楽しくなるようにしていこう。そんな感じ。
今は、叶わないことはそれほど悲しくない。叶わないからできていることもあるし、そういうのも嫌じゃない。逃避かもしれないが。
変化を受け入れたり、受け入れられなかったり、受け入れずそのまま留めたりしながら、またひとつ歳を重ねた。
なんとなくこういう感情の変化を、書きとめておきたくなった。

カンデラ食堂で夏を食べた。
おともは『装苑』。テーマは「UNBALANCEなバランス」