〈何故人は山へ登るのだろう。〉
(串田孫一『遥かなる山旅』収録「孤独な洗礼」より)
いや本当に、なんで私は山に登っているんだろう?
3回くらい考えた。
ちなみに今日は八栗と屋島に登った。山に登るのは大人になってからは初めてだった。
仕事で(職場の都合で)山に登らなくてはいけなくなった。私は山が怖い。実家は山の上にあるけど、山って死んだら見つけられなさそうだし暗いし孤独な感じがあって怖い。
それでも登らなくてはいけないので、言われたとおり良い靴を買った。嫌いな帽子もかぶった。夏なのに長袖も着た。
暑いかと思いきや山ってそんなに暑くなかった。あと、すれ違う人がみな挨拶してくる。山に登ると麓とは違う世界になるかのようだ。
登りきると、このところモヤモヤしていた気分がちょっと晴れた。トレーニングしよ。
夜は友だちとご飯を食べた。なんか、自然な会話ってむずかしいね。早く明日にならないかな。夜は怖い。
〈しかし今は、私の山での行為に、秘かな理由をつけずにはいられなくなった。たといそれが他人には通じかねても、自分だけには納得のゆくような、そういう秘めた理由を。〉
(同上)
というわけで串田孫一を読みはじめるし、この日記も本ときどき山のある日記になるかもしれない。