13日
朝から気持ちが沈んでいて、まっくろな服で出勤する。そういえば去年の今ごろも同じようなことをしていたな。と思う。
心が荒れそうだから、精神を落ち着けるために、うさぎのぬいぐるみを持っていって（これも去年はしゃぼん玉を持っていってて、同じことやってるなって思った）それを見た職場の人が
「私も、すさんでるときに、ぬいぐるみを持ってきたことあるわ」と言ってくれた。
みんな優しい。
やるせなくて職場の片付けをする。するとずっと探していたものが出てくる！
雨が降りそうで降らなくて降りきれなくて終わった一日だった。
一日かかって、自分を取り戻せそうな気がした。明日からはもとの私に戻りたい。勝手に作った心の傷に頼らなくても生きていきたい。
いい意味で、手放したい。
〈すこしでも触れたら裂けてしまいそうな傷口が、／ぼくそのものだと気づいている？／きみの前で、ぼくは、／触れられたくてたまらなくなる。〉
（最果タヒ『夜景座生まれ』収録「傷痕」より引用）
この前、じーっとこの本を読んだ。ひとりきりで本に向き合う時間が久しぶりで嬉しかった。
そして、鮮烈な言葉に燃やされていく自分がいる、そのこともすごく嬉しかった。
