本のある日記

本のある日記

日記・その時にあてはまる本・ことば・音楽。

逃げたくなったらここへ来て

10日
白草社でカレーを食べた。
カレーもチャイも美味しい、とても居心地のいい空間だった。
水色の壁がじぶんの部屋と同じ色で、こういう空間にしてみたい。
うだつの町並みを歩き、図書館を見た。静かで閉塞感のある素敵な場所だった。
家から遠すぎるわけではないので、逃げたくなったらここへ来て一日過ごすのもありだなと思う。

一緒に話していた人から打ち明けられたことがあって、打ち明けてくれた行為自体は嬉しかったのだけど、後から少し悲しくなった。それは私の勝手な意志で、だれも悪くないのだけど、少し悲しかった。本当のことを知ってさみしく感じることが悲しい。

いまでもじゅうぶん幸せだけど、いったいいつになったら安全が見えてくるんだろう。
不安に終わりがない。

白草社の壁の水色を思い出して、あんな感じの優しくさみしい青さのきもちになっている。


〈私たちは一寸先さえもわからない、だからこそ今日も生きてゆけるのです。〉

鳥羽和久『親子の手帖』

うだつ上がるの本屋さんで購入した本。
〈相手のことがわからない〉から不安なのではなくて、〈相手のことがわからない自分〉に気づいてしまうから不安になるんだよ。
他人だしわからないから、そばにいるしかできないんだよ。というようなことが書いてある。(違うかもですが)


美馬はなんかいい意味で、だらんとした空気があって、時間がのんびりして見えた。