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夫の家族と、おせちを食べる。
ずっとあたためていた雨宮まみ『自信のない部屋へようこそ』を読み終える。文月悠光さんが紹介していて気になっていた本。もう少し雨宮さんの本を読みたくなり、他の本も注文した。
帰宅する頃に地震の一方が入る。ニュースを見るたび、状況がどんどん深刻になってゆく。
孤独でつらくてたまらない時間、まさにそのときに救ってくれる、タイミングの良い神様みたいな人はいない。
(雨宮まみ『自信のない部屋へようこそ』収録「孤独に襲われるとき」より引用)
ここが文月悠光さんの本で取り上げられていて、自分の経験してきた答えと似ているなって感じてこの本を読むきっかけになった。
自分が暮らしている「部屋」についてのエッセイで、雨宮さんの美しいと思う間隔で選ばれたインテリアや、生活を取り巻くエピソードが紹介されている素敵な本だった。この本を読んで自分の部屋ももっと見つめ直したい……という思いに駆られた。
憧れの象徴を買うことで、自分の中に「こういうものが好きな気持があるのだ」と認識する作業に近い。
手に入れて初めて、それがどのような欲望だったのか、形になって見えてくる気がするのだ。
好きな本を選んでいくときも、同じような確認の作業になるような気がする。私の思考はこうだったんだ、と。
2日
朝は冠纓神社へ初詣。
帰りに寄ったスーパーでなんとなくクレーンゲームをする。今年はもうこういうギャンブルはやめようね……と話した。あんもち雑煮を作って食べる。
うたた寝して起きると、また悲しいニュースが報じられていた。
3日
私の両親を家に呼ぶ。……ために、午前中は家を片付ける。私は少女漫画と魔女っ子グッズ(魔法のステッキとかコンパクトみたいな玩具)が好きで、部屋のカラーボックスにはそれを飾った祭壇(と私が呼んでいるだけ)があるのだが、撤去して代わりに溢れていた本を詰めた。好きなものだけど上手に飾れていないから隠してしまうのかもしれない。先日読んだ『自信のない部屋へようこそ』の影響も受けて、部屋づくりも進めていきたい気持ちになる。
本を棚に詰めるのって楽しいね。
両親としばらく話して食事をし、解散。
4日
練習始め。しばらく真面目にやっていなくて、でもやればそれとなく出来るもんだなと思う。
仕事は今日まで休みなので、練習が社会との接続第一号のようになった。だんだんと普段モードに切り替わっていく。
夜は後輩と瀬し香でご飯。いい報告が聞けて嬉しい。
帰宅してから夫と喧嘩した。私は甘えすぎているのかもしれない。
連日、心が痛くなるニュースが続いて、でもその痛みを自分なりに言葉にしたところで、何もかも浮ついた、何か違う別のものであるように思える。
それが今のそのままなんだと思って過ごしていくほかない。今は。