本のある日記

本のある日記

日記・その時にあてはまる本・ことば・音楽。

いまだけモラトリアム

お久しぶりです。忙しくて、ずいぶん日があいてしまいました。

 

2/29

残業続きで私生活は崩壊、家庭も崩壊寸前。

例年より一日多いだけなのになんだか、まだ月が変わらないのだ。って、余裕があるみたいに思えて嬉しい。

 

3/1

仕事が一段落つく。職場の飲み会があったが、自分ももう若くなくて、若い扱いもされない事実をひしひしと感じた。いい大人になりたい。先輩は人間関係ドライにしていきたいと話していた。

 

2日

遠くの街へ出張する。道中で春の音楽をかけているとスピッツの歌が流れてきて、ふいに映画『ハチミツとクローバー』を観たくなる。

帰宅後、DVDを再生した。この映画を観返すのは二年、いや、三年ぶり、いや、四年ぶり?

蒼井優の花本はぐみは今観るとよく合っているし、とんでもなく可愛い。桜の中で恋が始まる場面が好き。

服装は一周回って可愛い。山田あゆみの白いスカートとかも可愛い。2000年代の空気がバリバリ出てる大学の様子も好き。

前回観たときは深く考えずにいたが、この映画で向かった海は、湘南の海だったんだな。

夫の感想「なんか大学生ぽくて良い、車で海行って旅館泊まるのとか楽しそう」

 

3日

習い事、疲れた。帰宅して苺を食べながら『光る君へ』を観る。鳥辺野というワードに心躍る(あのへんに住んでいた)。

 

4日

忙しかった先週とは打って変わって、ゆとりがある週明け。

車中でaikoの「赤い靴」を聴いて、米津玄師「春雷」と雰囲気が似てるなって思った。あなたが雷のように突然、わたしにショックを与えるところ。

社会で自分の心がすれていくたび、『小さな丸い好日』というアルバムの良さが分かってきたような気がする。日常のほんとに延長線上、というより日常のなかにある歌たちだと思うから。すごく個がある、というか、生活感がある、というか。

 

周りの空気 外の空気/どこかで区切りをつけたのは/あなたの散歩がひどく怖いから

(略)

あたしを追い込んだ無防備な/突然やってくる雷のよう

aiko「赤い靴」より引用)

赤い靴

赤い靴

  • provided courtesy of iTunes

 

5日

飲み会の約束をした。年度が変わってしまう前に決行したいと、急に話して急に決まった。

「(集まっても)話すことありますか?」

「とくにない」

「私は5000個くらい話したいことあります」

「じゃあそれを聞こう」

こんな感じだった。

会議があって、会議の内容は踊りまくって収集がつかない、でも、普段話さない人たちと机を囲んでひそひそ会話したのがけっこう楽しかった。子どもにかえったようで。

 

もうすぐまた忙しい日々が来るんだけど、いま数日間がやり残したことを終えるためのモラトリアムとして、大切に終わらせていきたい。