本のある日記

本のある日記

日記・その時にあてはまる本・ことば・音楽。

切る

月曜日

太田明日香『愛と家事』を読む。
夫婦関係についてよりも、母親との関係についての記述のほうが多いのでは。それが意外だった。
好きな人と上手くいかなかったときのことを書いた章が個人的にとてもつらかった。
文章はものすごくさらっと読める。

あとがきに植本一子さんの名前が出てきてああ…となる。

〈結局、その人とは友だちにも恋人にもなれなかった。その人とは、ただ好きという気持ちでしかつながれなかった。〉
(太田明日香『愛と家事』より)

愛と家事

愛と家事

この本を読んでから、わたしはやるぞ、みたいな言葉が胸にひっかかってしまう。お昼を食べたあと、となりにいた人に話してみると、「ささいな言葉にひっかかっててしまうのは受容体のコンディションの問題だよ」と言われる。なるほど。


火曜日

スタンド・バイ・ミー』観る。


水曜日

プラダを着た悪魔』を観る。

プラダを着た悪魔 (字幕版)

プラダを着た悪魔 (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
どんな映画?と聞かれたら、ブラック出版社でパワハラされまくる話、と答えてしまうけど、それだけではない。面白かったし、元気になれる。けれど、がんばってがんばって充実して終わり、ではないのが良いと思う。

アンディが初めてシャネルをまとって登場する場面がめちゃくちゃ可愛い。
私が好きな台詞は、「仕事が充実すると私生活が崩壊する」というやつと、クライマックスに浴びせられる、「あなたが選んだのよ」のふたつ。
メリル・ストリープのしゃべり方がすごい。
秘書のエミリーが好き。

なにかを犠牲にして自分の未来を選択するということから、目を背けたいのだけどそうはいかないということを思い知らされる話だった。

夜は手紙を書く。今回はシンプルに。


木曜日

『モアナと伝説の海』観る。

モアナと伝説の海 (字幕版)

モアナと伝説の海 (字幕版)

  • 発売日: 2017/05/12
  • メディア: Prime Video
夜の場面を、も少し減らしてほしい。
海を見たい、海の場面ばかり見たい。
主役ふたりがメンヘラのダブルスという感じだった。これもハッピーハッピーな終わりかたではないのかも、ある意味、『プラダを着た悪魔』と似ている。
ずっと一緒にいられないし。

夜は二時間、練習をしたのだが、軽い熱中症のようになってしまう。家に帰ってダウンした。
「あなたの絵に触発されて」と言われて、男の子から青い絵をもらう。
年が近い人と、みんなでゆっくり話したいと計画を立てるが、この情勢ではどうもうまく行かなさそう。


金曜日

朝は背徳会(おやつをかじる会)、ひとりメンバーが増える(男子)。三人とも人とつるむタイプでもないのだがそれが面白い。また話せるといい。
お盆前(休みの前)だからか、けっこう人が次々に来て忙しい。十五時頃にお昼を食べる。
「すっかり接点がなくなりましたね」と同僚の人に話しかけてみる。むこうも同じように思っていたらしい。ずいぶん久しぶりに話した。

仕事の片手間に本をめくる。人ともたくさん本の話をするし、とりあえずこのお盆までお世話になりました、という話をする。いろいろな人と「よい夏を」と話すのが、大きな休みの前という感じがする。
休みが取れるのはとても幸せなことだ。とても。

読みたかった本があったのだが、ちょっと手に取れなかった。
あんなに仕事クソだと思っていたのに、やや寂しい。自分なりにこの三ヶ月と少しよくがんばったと思う。

この休みは、ものを書きたい。
日曜までは仕事もどきがあるので、それさえ終わればゆっくり過ごせるかな。

ここで一区切り。