本のある日記

本のある日記

日記・その時にあてはまる本・ことば・音楽。

上手につきはなして

12日

昨夜の晩に夜ふかしして、疲労困憊。先輩と一緒に打ち合わせなどあるが、先輩がいてくれてよかった。もはや風景と化す私。しかしビジョンは見えてきた。

夕方からはまた別の会があって、前夜からそれが憂鬱でしかたなかった〜。その件について別の先輩と相談していたときに、つい「ほんでね、これが……」と口走ってしまう。目上に言わんやろ。ほんでねって使わんやろ今どきの人。

夕方からの会は、いつもなら絶対しないのに資料を作り、会議自体もなんとなく私が主導して行った。私がメインになることに意味あるのかな〜。自分ひとりで先走っているだけのような気もする。先輩は遠くから見ているだけで何も聞けないし何も語ってくれない。

「充実した会でしたね」とだけ、終わりの際につぶやいていた、どういう意図なのか教えてください。

色々疲れたので旦那さんに連絡して、この日はラーメンを食べた。

 

13日

体力がまだ万全でなく、うーんという感じ。仕事はした。火曜におこなった会のアフターケアもした。

 

14日

夕方、先輩が仕事を手伝ってくれる。珍しいこともあるものだと思っていると、先輩が

「髪切ってくるわ」

と言う。私はふと思い出して尋ねてみた。

「もう前みたいに、前髪下ろしてくれないんですか?」

「ああ、明日おろしてこようか?」

「いや絶対しないでしょ。私にはわかる」

そう、わかる。手伝ってくれたのも、髪を切りに行く予約時間までの余暇なのだ。と思う私は人として小さいのだろうか。でもそうだと思う。時間が余って、手伝ってくれたのだ。それは嬉しいけど、からくりに気づかなければ良かったなあと思うのも確か。でも、その余暇に私を選んでもらったことに感謝しなければ。

夜は一週間ぶりの練習。疲れた。しかしだいぶ夜が涼しくなってきた。

 

15日

夢を見た。そうか、これが私の深層意識……と、目覚めたときに思った。早く忘れたほうがいいけど忘れるのはもったいないような、そんな夢。

たくさん寝たし、そろそろ元気かな?と思いつつ、まだそこまででもないような。

そして案の定、先輩は前髪を下ろしていなかった。

「短く切りすぎたからな〜」

「いや、私にはわかってましたよ……はじめからね……」

というような会話をした。

「そういえば今度やるって言ってた作業、いつ準備しますか?」

「火曜夕方と、木曜かな」

「火曜は夕方から先約があるので、お昼すぎでよければ手伝いますよ」

「いや、いいよ。自分でするから」

こんなやりとりもした。以前、準備するからやり方教えてね、と頼んだのは先輩だったのだが。

また、火曜の会議の先輩と、ふと目が合って笑われた。

「いろいろ資料を作ってくれてありがとうございます」と先輩は言ってくれた。これが飴。いいえ、普通のやり取り。

ありがとうとごめんなさいを言える人になりなさい、と、知り合いの人が言っているのを聞いたことがあるが、言葉って大切だね。

「あのう、今度、飲み会しますよ」

「へぇ、そんな会があるんや」

「嫌だったら、全然いいので」

「そんなこと言ってないでしょう」

人って難しいわ。私には難しい。

普通のやりとりじゃん?でも私には難しいの。そんなことないでしょーとか言われるけど、話しかけるタイミングとか話すこととかいつも図っている。図らないと会話できない。自然に話すのって私には難しい。いつも、会話していいかを請うやり方でしか切り出せない。

そんでもって、相手が少し許してくれたらぱーって入っちゃうの。そこのコントロールも私には難しい。

先輩もそうだし、あの先輩もそうだし、突き放すの自然で上手い。突き放すというか、人を頼りすぎないし、人に寄りかからない。人との関係で、離れたり離したりすることへの抵抗や恐怖がないのだと思う。

私もそういう強さを持ちたいな。下からじゃなくて上から行くくらいの人になったほうがあなたの場合は魅力的だよって、大学の先生にも言われてきたのに。

 

夜は旦那さんと韓国料理を食べる。そしてブックオフに立ち寄り、幽遊白書を全巻大人買いした。旦那さんは読んだことがないらしく、読まないと人生損してると思ったから。

帰宅後少し喧嘩した。私は何をピリピリしているんだろう。

 

16日

練習、昼も練習、夜は友人とご飯。少しブルー。

 

 

りべるむ『そうしそうあい(2)』

立ち読みした漫画。以前に読んだことがあって、そのときに、この巻のかきおろしの意味するところがよくわからなかった。でも昨日読んだときはわかった。

一見するとわからないけど、本当のところではこんな関係を抱いている。自分のことでも、誰かとの関係性でも、人には見せない部分がある、というのは、誰しもそうなのではないかなあと思う。

作者のあとがきがちょっと熱量高いし、本編もおまけも熱量高いけど、その、人には見せない部分、というところはじゅうぶんに共感できた。見せる意味のない、見せるためのものではない部分、それでも必要不可欠な本質。とでもいうか。