ここ一週間くらいで、季節が切り替わっている気がする。朝は雨、雨の日はカーテンを閉めて暗い部屋の中で過ごしたくなる。
1日
病んだ心はどうすればいいのか、というような話題になり、病んだ者として意見を求められる。
待つしかないと思う。あとは、発狂しそうなときに吐き出せる対象(場所)を自分のなかで持っておくこと。その対象から拒まれたときに使えるスペアも持っておくこと。使えなくてもいいから、そうした手段を自分にストックしておくこと。
2日
朝は習い事の練習。合同での練習会。ちびっ子をひたらすらおんぶする。
久しぶりにお会いできた先生……私が昔教えてもらっていた先生の娘さんが、先生にうり二つで切なくなる。先生が亡くなってから、もう干支がひと回りした。
3日
丸亀ゆめタウンで旦那さんと遊ぶ。二人とも疲れてしまう。
5日
習い事の人たちで飲み会。
夜中、飲み会のあと、習い事の人に誘われて「半空」へ行く。一年ぶり?とても久しぶりに訪れる。
誘ってくれた人と店長の暖さんは面識があるらしく、帰りがけに暖さんが二人分の名刺をくれる。「前から来てくださっているので、はじめましてではないと思いますが」と、私に向けて言ってくれた。覚えていてくれてありがとうございます。
半空、時間帯がピークから外れていたからか、そんなにがやがやしてなくて、いい雰囲気だった。
6日
残業祭りじゃ〜!な日。
7日
あまり記憶がないが、このあたりから疲れて寝落ちする日の連続だった。普段、旦那さんが同じことしていたら怒るのにね、ごめんね。
8日
やる気はあるけど体力がついていかない日。疲れ果てていた。
職場に非の打ち所がないスーパーマンみたいな人がいるのだが、その人の歌声を聴かせてもらう機会があった。「言われたら(頼まれたら)やるしかない」と話していた。その心意気含めて、非の打ち所がないと思う。
「尊敬に値する」と年下の子が言っていたが、私はあなたのことも尊敬している。私もひとつ上のステージの人間になりたい。
9日
休日返上。仕事で必要になり(どんな仕事やねん)先日、90年代懐メロのCDを借りた。こういうときにレンタル屋さんって大切だよなあと思う。映画も配信だと吹き替えが多いし。
そのCDに収録されていた電気グルーヴの「shangri-la」を聴きつつ出勤。かっこいい。(ピエール瀧が逮捕されたりしてたから)てっきり配信はされてないのかと思いきや配信版もあった。
この日は懐かしい人たちとたくさん会って嬉しかった。犯罪以外なら何していてもいいから、みんな元気でいてほしい。
10日
TSUTAYAのタリーズで仕事。過去のことを振り返ってみる。不安定なときのほうがいい文章書いていたな……と思う。でも、今の自分も決して悪くない。最近激務だったが、久々にのんびり過ごした。ショッピングモールは社会の縮図。無印良品で秋服をみる(見るだけ)。着たい服と着る服は違う、それが私にはせつない。
つまり相手の反応があるまでは、当初の行為は「不定」なのである。こうしたいくつもの「不定」を抱えながら、どうなってしまうかわからないけれど、(少しドキドキしながら)相手に投げかけてみる。
(岡田美智男『弱いロボット』第3章「掛けと受け」より引用)
8月に東京へ行った際に、書店「文喫」で購入した本。
文喫は、事前にお金を払った人が滞在や飲食、仕事などで使用できる書店カフェ。サブカル色強そうな場所と思っていたが、置かれていた本が面白く、民度も悪くなく、居心地よく過ごすことができた。京極夏彦のフェアをしており、また読み返したくもなった。色々な雑誌が置かれていたが、やはり雑誌はわくわくする、楽しいね。
心(脳)と身体の相互関係、感情が動作にどう作用するか、その逆も……みたいなことに興味があって、こういう本を読むのが好き。『手の倫理』とか。
ロボットの本だけど、人の身体のもつ原理や対人コミュニケーションについて考察されているところが面白かった。また、研究者の視点からどこに着目し、どのようにして発想が生まれるのかというところも読んでいて楽しかった。
ことば(会話)に着目した、というはじまりが好き。
11日
職場で、先輩とひとことふたこと話す。私も彼のようにカリスマ一匹狼になりたい。
少し早めに帰路につき、ケーキが食べたくなってカフェに寄る。ひとりでカフェに行くのは相変わらず好き。いい気分転換になる。
黒い服、黒いエプロン、黒いスカートをまとった給仕さん(この言い方はまずいのだろうか?)が可愛かった。異世界カフェという感じ。
ケーキと濃いめのアイスコーヒーを飲んでいると、外で大雨が降り出してしばらく閉じ込められる。
湿度は大の苦手だが、室内から見る雨は好きだ。その音も。まわりの膜が厚くなったようで居心地がいい。雨がやむのを待って外に出ると、虹が出ていた。