本のある日記

本のある日記

日記・その時にあてはまる本・ことば・音楽。

最中

「どうして、こんな事に、なっちゃったのかな……。あたしが、何かしちゃったのかな……。そういう事にならないようにって、いっつもあたし気をつけてたのに……。」

(アニメ『serial experiments lain』「layer:10 LOVE」より)

うまくいかないことが起きると、この台詞を思い出す。

 

2月19日

人の仕事を手伝っていたら「天国喫茶ぱらいそ」のケーキをくれた。紅茶のベイクドチーズケーキ美味しかった。

しかし、ケーキを食べたあと物凄くナイーブになる。疲れているのかな。

 

20日

新居で暮らしていて、職場の人が家の外で野宿していたという夢を見た。新居は二階建てで、道に面していた。あと、「アルプス一万尺」の振り付けが途中から思い出せなくなる夢。気になって調べたら、思い出せなくなった動きで終わり、それを繰り返すということを思い出した。こうやってだんだん色んなことを忘れていくのだろうか。

残業が続く。先輩が帰りしなに最中をくれた。困ったときに食べようと思う。

帰宅すると夫の表情が張りつめていて、何かあったの?と聞くと、何故かわからないけど気持ちが落ち込んでいるのだという。彼は昨日から元気がない。仕事で悩んでいるのだと思う、私も原因なのかもしれない。

仕事、気にかかっているものが一つ終わり、もう一つも明日終わらせる予定。けどまだそれでももう一個ある。

 

望むことが近くにあったような気がしてやっぱり全然近くないことを思い知って、むしろ遠ざかったかもしれないけどそんなことまで考えたくなくて、何でこんなことになっちゃったんだろう………と近頃たまに思う。全然絶望してないよ。でも、悲しくはある。

私じゃなければ何にだってポジティブになれる。自分の能力、自分の魅力、他者との関係。けどそれが自分のことであると自覚した途端にすべてがわからなくなる。自分について否定的だし、否定したくないほど肯定的。

遠ざかったんじゃなくて私が遠ざけてしまったのかも、掴めそうだったいろいろなことを。全然、絶望してないし、未来はこれからなのだけど。これでよかったのかなって思ったりもするよ。

まだ様々なことの真っ只中で、最中で、すべてが終わった(やっぱり駄目だった)ときにきっともう一度愕然として、絶望するんだ。