9/30
ご飯会がある。……欠席する。コロナ後はじめて走る。走れるほど体力が戻ったことに感動する。夜、髪を切る。
10/1
後輩とご飯へ。
結婚祝いをいただいていたので、お返しにお菓子の詰め合わせを渡す。お菓子を買いに行って、どれを詰め合わせてもらうか選んでいたときにふと思い出した。
私は以前好きだった人に、同じ店でスコーンを買ってプレゼントしたことがある。紅茶が好きな人だったので、紅茶のスコーンをあげたのだと思う。渡してすぐ解散して、数時間経ったころにお礼の連絡が送られてきた。味の感想も添えられていて、嬉しかった。
お礼というか、自分が気にした部分に気がついてくれる人っていいよね。その人もそんな人だった。
後輩と待ち合わせていたお店はなんと臨時休業。まだひまわりの花が咲いている田んぼの横で急遽会議を開く。
二軒目に選んだところは満席、そして三軒目、後輩に選んでもらったお店にようやく入れた。落ち着いた雰囲気の中で話ができたので、結果オーライ。
お店を出たときに、私は後輩にこんな話を聞いてもらった。(私も後輩もお互い敬語で話している)
「この店に前来たとき、もう何年も前なんですけど、その当時好きな人がいて」
「えっ、じゃあ以前ここに一緒に来たのはその……」
「いや。ここに来たのは仕事関係の人たちです。こうして食べ終わって店を出たあとに、私が急に恋愛相談を始めて」
「なるほど」
「そして、その恋はやめたほうが良いって言われました。それは正しかった……」
「でも今は幸せになって、良かったですね」
「確かに。お互いにね……」
そう、あのスコーンの人のことを、この店の駐車場で、仕事仲間のお姉様方に聞いてもらったのだった。何年も前の秋か冬に。
今日はそういう思い出を思い出す日なのだ。幽霊の正体見たり枯れおもひで。
帰り道、椎名林檎の「はいはい」を聴く。羊文学の「1999」を聴いたときに「はいはい」を思い出したから。気だるい雰囲気が似ている。
まったく別件で自分のミスに気づいて、家でしくしく泣く。旦那さんに、過去のしくじり体験を話してもらって元気をとり戻す。
10/2
きのう「はいはい」を聴いたので、同じ香りのする「すべりだい」を聴いた。この歌を聴くと秋の訪れを感じる。
今のあたしならあなたと退(すべ)らずに済む様な気がする
(椎名林檎「すべりだい」より)
という歌詞があるのだが、自分はたとえ今の自分でも駄目だった人と上手くいくことはなくて、ずっとすべりつづけるんだろうなと思う。すべりつづけたところに今の自分がいる。たぶん林檎ちゃんもそれをわかって歌っている。
夜、圧力鍋で豚の角煮。製作のきっかけは『3月のライオン』(後述)。
以下、最近読んだものなど。
西尾維新/岩崎優次『暗号学園のいろは』
二、三ヶ月前から、ジャンプを毎週購読している。そして我が家で今いちばんアツいジャンプ漫画がこれ。頼むからまだ終わらないで!
なんで暗号解いてるんだろう?と思ったら戦争漫画だった。日常の裏にぺったりと戦争が貼り付いている世界、言葉遊びの裏に暴力の脅威がある世界は、現在の世界のこともふまえて描かれているのかも……という、かたい感想になってしまうが、つまるところ暗号はメッセージ、人から人への信号、信頼。書き手と読み手の交信、すなわちこの作品自体も。そんなことを感じる漫画である。
カバー裏の漫画に、金子みすゞについての表記があって、なんだかそれが心に残っている。表現を奪われるとき、わたしたちがどうなるのか、ということも考えさせられる。
これ読んでから『めだかボックス』読むと、めちゃくちゃ落ち着いたな……と思わなくもない。匿名希望かわいいがな。
コロナ明けに読み返した。旦那さんは幽遊白書を読んだことがなく、それは人生損している。という理由。私は仙水編の暗い雰囲気が好きで、特に言葉でゲームする海藤戦が好きなのだが、『暗号学園のいろは』でも言及されていて、おおーとなった。
海藤戦は、日常の延長にある世界な感じが好き。リアリティがある。
『宇宙(そら)よりも遠い場所』
家族が観ていたアニメ。ほんのり理系な日常系かと思いきや、壮大なヒューマンドラマだった。最終回良かったです。自分が日常に戻ってきて、でもほかのどこかでは非日常が続いている、というのも良かった。
圧力鍋の性能に感動する話があって、圧力鍋使うか……と決意させられた。(両親がくれたけど使わずに仕舞っていた)
結論、圧力鍋は便利でした。ありがとう羽海野先生。
椎名林檎「はいはい」
イントロいいよね〜
三浦大知さんの「すべりだい」を聴くと、〈八度七分の声〉ってこういう声なんだろうなって思う。