寒くなってきて、まわりの人がしだいに心を病みはじめると、秋が来たなって思う……秋から冬は短いけど(香川だし)、心象的には長い。
16日
赤い服を着る。秋。
ずっと喋ってみたかった人が仕事部屋に来てくれて、ついにたくさん話すことができた。かすみ草のような人。
話の内容はお悩みだった。つらい話その1。
17日
「髪切りましたね!」
「そちらも感じ違いますね」
「秋の装いです」
みたいな会話をする。
昨日とは別の人から、つらい話その2を聞く。私もかつて激病みしてたよ〜と言ってみたいけど、言うことはできず、
「解決には時間がかかる。待つ時間はつらいけど待つしかない。自分がパニックになったときの対処法をもっておく」
みたいなことしか言えなかった。
激病みしてたころの話をしたほうが良いのかなと思うときもあるが、お互い不幸自慢したいわけではないし、不幸マウント取られると逆効果だろうな。
18日
また別の人から、つらい話その3を聞く。こんなつらいことを抱えてなんでみんな平気な顔して生きていけるのだろう?
たまたま会った後輩に「元気ですか?」と話しかけると、「元気じゃないです。でもこの話をするにはアルコールがいります」と言われる。つらい話その4。
職場の先輩が焼き餅をくれる。
19日
仕事はなんだかんだ、頑張っていると思う。
つらい話その5を聞く。
通り雨。年下の子が、「雨ってなんかいいですよね……」と呟く。
職場の会議で発表する。その件で同期にショックなことを言われて落ち込んでいると、先輩がドライフルーツ(職場に置いてあった誰かのおみやげ)をくれて慰めてくれた。
「私これ、もう2つも食べたから……いいですよ」
「いや、俺も2つ食べた……」
その適当さに救われる。スモールステップでいこう。
帰り際につらい話その6をする。
「私のための本を選んでください」と言われたので、いくつかすすめる。
人のために本を選ぶのは久しぶりだった。
三半規管の話をしていて「人間には三方向の回転がある」という話を聞く。(習ったのかもしれないけど思いだせない)
帰宅して家族に「三方向の回転ってわかる?」とたずねると、「ロール・ピッチ・ヨー」と答えられてちょっとときめいた。知らないことを教えられるのが好き。
それと、「どんなに病んで帰ってきてもうちに家族がいると気分転換になっていいね」というような話をした。一人だとそのまま電気を消して布団に入ってじっとしていたと思う。
『Tokyo graffiti トウキョウグラフィティ 2023年10月号』
ドキュメンタリー映像特集。
大人になって、物語が苦手になって、ドキュメンタリーが苦でなくなった。
地に足がついているからなのかな。
寒くなってきたね〜〜
寒くなってくると、私の中では俵万智の「寒いね」もいいけどこちらの歌を口ずさむ。
この頃の鈴木あみの歌が好きなんです。この歌のMVも好きです。ひとりぼっちな空気と、感情のない瞳がいい。
鈴木あみってたぶん陽キャなんだけど、歌うと何故かセンチメンタルな雰囲気になるところが好き。