本のある日記

本のある日記

日記・その時にあてはまる本・ことば・音楽。

言わない部屋

ふれたいけどリスクのほうが大きくて、何もしないまま今を迎えている。色々な場面で、そんなことを思う週だった。

 

9日

久しぶりに本屋ルヌガンガへ。尾崎放哉の句集など買った。本屋さんっていろんな人が来るんだな……と思った。本を買うことだけではなく、お店に来ることを目的に来ている人も多そう。

 

10日

夜ごはんを食べて、帰り道を当てるゲームをした。

 

11日

服装を秋にしたら、褒められる。 

自分が昔は喧嘩っ早かった話をした。思えばいろんな人と口論をした。やられたらやり返してしまう部分がある。今でもある。

夜は練習。

 

12日

朝は大切な仕事。先輩が『私たちは覇気よりプリティで勝負しましょう』と声をかけてくれて、気持ちが楽になる。終わってほっとした。

昼ごろ、仕事部屋に人が訪ねてくる。少しの時間ここで仕事をします、ということだった。何を話していいのかわからなくて、静まりかえった部屋で黙々と手を動かした。話題や言いたいことは浮かぶけれど、今は言うべきではないことのように思えた。

秋は雑音が少なくて、よけいに閑散として困った。

夜、練習。

 

 

13日

職場の人にジェフリー・バワのことを教えてもらう。調べるとルヌガンガという文字が出てきて、なるほどその建物を作った人なのかと知る。

本屋ルヌガンガのことも話した。人それぞれに好きなことや詳しいことがあって、そこが本という媒介であらわされるのが好きだ。それぞれの好きな本に、その人らしさがあらわれる瞬間が好き。

 

人と関わっていて、心配になることがあったのだが、心配をしなかった。どうしたの?と声をかけられなかった。言葉にしなかった、のほうが正しい。

後から少し後悔した。しかし、抱えられないことはすべきではないという過去の声も聞こえてくる。でも……と、悩んで別の人に相談すると「じゃあ次は声をかけましょう」とアドバイスしてくれた。踏み込むタイミングは難しい。

夜、とても久しぶりにドンキへ行く。ハロウィンとか、クリスマスとか、ドンキは季節のコーナーが楽しい。ただ空気が合わなかったらしく、店を出るころにはへとへとになる。旦那さんもしかり。

 

14日

朝から夕方まで練習。

友人と夜ごはん。春ごろに結婚する予定だと教えてくれた。彼女は良い人なのでどうか幸せになってほしい。

彼女を送っていき、旦那さんになる方にもはじめてお会いした。落ち着いた二人でいい雰囲気だった。

夜に、『アンデッドアンラック』のアニメを二話まで見る。性と死は本能的な意味で近しいモチーフであるというようなことを村上春樹が言っていた気がする(意訳であり思いだせない)が、そんなことを感じた。あと、OPの演出がめっちゃシャフトだった。30代には刺さる!

 

15日

部屋で話していて、どうしても暗くなってしまうので、自転車漕ぎたい!と誘って仏生山へ出かける。駅で自転車を借りて仏生山公園周辺をサイクリング。秋祭りをしておりたいへん賑わっていた。公園で友人に遭遇する。

「仏生山珈琲 回」で珈琲をのむ。壁に飾られていた絵が素敵だと思って眺めていたら、河西紀亮さんの絵らしい。

いつか、展示を見に行ったことがある。懐かしかった。柿の絵も可愛かった。

ユニクロで防寒具など買う。もうじきに冬が来そう。

3年ほど前から毎年、秋に詩を書いている。A4用紙一枚くらいで。今年も書こうかな。

 

「わたしを みて」

(いちのへ瑠美『きみの横顔を見ていた』2巻より)

いちのへ瑠美『きみの横顔を見ていた』

広告に出てきて、気になった漫画。今のところ(2巻まで読んだ)誰も幸せにならない話。でも陰湿ではなく、どこか爽やかなのが良いと思う。