本のある日記

本のある日記

日記・その時にあてはまる本・ことば・音楽。

言葉にしても違う気がして

6月6日

人が眠っている様子を眺めていた。はたして本当に眠っていたのかな?

日記を書いているという話をした。日記の話を他人にすると、たまにその相手がつけていた日記の話をしてくれることがある。人の書く日記って良いなって思う。人によっていろいろな形があるのも良いし、日記を書くに至る、残しておきたいことへの思いがうかがい知れるからかな。

会話のきっかけがなかなか掴めなかった人(何話せばいいかわからない人)がいて、この日

「私、だいぶ喋れるようになりましたよね……」という会話をした。

散歩して、紫陽花とマリーゴールドの花を眺めた。

 

あることで、久しぶりに人に怒った。怒るときに使うエネルギーは自分に何も還元されないのでひどく疲れる。

 

7日

通路で出くわした先輩が「何か他に言うことがあるんじゃない?」と話しかけてくれる。昨日私が怒っていた件について大丈夫か? ということらしかった。気にかけてくれて嬉しい。でも言えなかった。

また別に出くわした人に、今日あったできことを話しかけてみる。

人に何かを話しても、自分が伝えたいことをそのまま伝えることはいつもできなくて、話しながらそうじゃない気がして、あとから後悔する。会話は難しい。

あるいは言葉は何だって良いのかな。話すという行為が大切なのかな。

夜、書店へ寄る。お店に行っても、いつも話すべきことがあるのか話してもいいのか悩んでしまう。

夫は不在の夜で、少し寂しかった。

ドラマの9ボーダーは思ったよりシリアスな展開になってきた。どっちに転んでも悲しくないか?

 

8日

今月から習い事の練習を週1にしてもらっているので、土曜は何も無い曜日になった。

何か大切な、自分の一部が剥がれてしまったような、取り返しのつかないような気持ちになった。いいのかなこれで。

でも習い事ばかりになると余裕がないのも確かで、これから時を重ねないと結論はまだわからない。

「お風呂に入ってから外に出ると、プールに入った後みたいにけだるいね」という話をした。

この日は、パソコンを立ち上げていろいろ文を書いてみた。書けたけど、だからこれをどうしたらいいか、わからない。

誰かに見せるための言葉ではない、気がするんだけど、私はこう感じていたんだって、客観的に見返すことはできる、捨てられない手紙のような文章。

 

9日

何も無い日曜。書店で働く夢を見た。まだあの頃に呪われているのか……。(私は定期的に、過去に働いていた書店でまた働くという夢を見る)

午後、マッサージに行ってから身体がだるい。TVerで『古畑任三郎』が配信されていたので「しゃべりすぎた男」を観た。面白かった……。おしゃれなドラマだね。田村正和の色気がすごい。

夫は夜から友人と映画を観るため出かけていった。私は少しうとうとして眠ってしまい、起きてしまった今とても元気です。

 

今日読み返した本

 

わたしは 彼を 余白を

うめてしまいたい 汚してしまいたい

どうにかしてしまいたいけれど 

わたしを 好きになってほしいのか

(ninikumi『シュガーウォール』4巻より引用)

5巻と6巻がやばいと思っていたけど読み返したら1巻と2巻のほうがやばかった。

3巻と4巻だけ主役が違っていて、私はこの八坂・武内編が好きなんです。

武内という男子の顔(雰囲気?)がとにかく好きな八坂さんが、武内くんに無茶苦茶する話。

身体に絵を描いたり。好き好き言ったり。

言葉(感情)より行為が先にあって、なかなか感情がついてこない不器用さが好き。

あと、この漫画を読んでいると高校の美術室を思い出す。学生時代、好きな人とこっそり忍び込んだりしていた。

八坂と武内の話はすごくシンプルなんですよね、学校という空間があって、好きな人と自分がいる。それだけの話だから良い。