本のある日記

本のある日記

日記・その時にあてはまる本・ことば・音楽。

十年前の雨の日

GWは京都で過ごしていました。人多いかな……と恐れていたけど、思っていたより快適に過ごせて良かった。去年は鎌倉(特に江の島)で群衆に疲れ果てたので、自分たちの限界がわかっていたのが功を奏したのかもしれない。

公共交通機関は混むので、現地では自転車移動をしていた。懐かしいところにたくさん行けて良かった。懐かしいけどもう近い場所ではないんだなって思った。また、新しく住んだら楽しいかな。

誠光社に立ち寄って、沙東すずさんの『奇貨』を購入した。

恋人と別れるときの一連の流れを記録したZINE。人を思うときって心が激しく動かされるんだなって……感じました。執着になってしまうほど、強く人を想ってしまうのはこわい。私は、なってしまうんだけどね。

立ち直るには二年かかるとあって、それは確かにそうだと思う。

今日ご飯を食べた友人も、「つらかったことや大変だったことってある程度の期間を過ぎたら忘れてしまうんだよね」と呟いていた。痛いのって記憶に残りづらい。傷跡が無くなることは決してないのだけど。

誠光社さんの店内は面白かった。狭いんだけど、狭い宇宙だった。商店としてこれら(の書籍)を揃える勇気がすごくて、でもこれらがあるから面白い、他のどこにも負けない個性がある。

丸善も行きました。夫は青空文庫梶井基次郎の『檸檬』を読んでくれたらしい。

「わからないけどわかる思いを言葉にしてくれているのは嬉しい」という感想を伝えてくれた。いいこと言うね。

 

あと、京都から帰ってきて、髪をばっさり切りました。さっぱりした。

いまの美容師さん、私が新卒社会人のときからお世話になっているので、もう十年経つんだなと気づいた。

十年前の四月、雨の日に出会ったことを覚えている。あのとき私は明日から仕事が始まるというときで、何かを変えたくて髪を切ったの。

そして今日も。

 

京都の楽しかったところ少しだけ聞いて。

暑すぎて避難した『とらや』最高に楽しかった。お庭きれいで癒やされた。かき氷と羊羹と抹茶と抹茶でお会計四千円(!)

かき氷めちゃくちゃ美味しかったです。ほんとに。

『喫茶ゾウ』も楽しかった。名古屋の店なんかい!とは思った。カレーが甘くて良かった。クリームソーダが夢の形なの!

 

岡崎周辺も通過しただけだけど、懐かしくて楽しかったな。

京都会館ロームシアター京都になってて面白そうだった。学生時代にあれがあってくれたら、遊びに行ってただろうなあ。

あと、吉田寮

私、東大に行ったとき安田講堂の前で気持ち悪くなってそのあと寝込んだんですが、吉田寮からも同じ何かを感じました。禍々しいオーラ。いい意味でね。

同志社も訪れてみた。生まれ変わったら同志社生になりたいです。(もちろんミステリ研究会ね)