本のある日記

本のある日記

日記・その時にあてはまる本・ことば・音楽。

あるけど愛はない(のかも)

「女は上書き、男はフォルダ分けっていうけどそう(女)なの?」と聞かれた。

「フォルダとして残ってます。でも愛はないです」

そう答えた。

消えた人に愛はないけど、消えてない人でも愛がない気がして怖くなる。

あるグループラインを作った。個別に連絡するよりグループを作ったほうが楽だとわかっていたけどしてこなかった。

だってどうせ遠くない未来、必ず離ればなれになるのに。

メッセージでもさまざまな言葉が交わされて、対面でも当たり前のように会って楽しく話して、思い出がそうして増えて、

仲が深まれば深まるほど、大切になればなるほど、かえって愛が消えていくんじゃないかと怖くなります。慣れてしまうと消えていくんじゃないかと思う。

だからいつも仲良くなったところで手放してしまう。本当はそのままでいたいけどもう誰とも仲良くなりたくない。ずっと一緒にいられる家族とは違うのに、近づいて離れることで傷つきたくない。

 

そう思う私と、そうしたくない私がいて、いつも間違ったことをしてしまっているんじゃないかと怖くなる。

なんか憂鬱だな。

 

いろいろ思惑通りにいっていないのも、憂鬱の一因なのかもしれない。

先週、希望が叶わなくて車の中でたくさん泣いた。久しぶりにあんなに泣いた。あれから怖くなっている。望むことを。

 

ところで定例の会があって、死ぬことを考えると怖くなるって話を一人がしていた。とってもわかる。

もう一人は、死んでも大切な人たちを見守ってるなって思うみたいなことを言っていた。そのまぶしさが私にはない。

 

帰り道、自販機で買ったミネラルウォーターを手首にかけながら歩いた。ほんとうは自傷したかったのかもしれない。

私はまだこんなに心が不安定なのかと、心配する、そして、安心する。

 

要約すると、お盆の後の現実はやっぱり忙しくて、疲れて日記も書く気がしなかった。

けど、心が揺れ動くと私はそれを言葉にしてしまう。何も起きていないけど、心が動いて怖くなった。それが今日。

 

茅原クレセ『星屑の王子様』5巻読んだ。

お金を払ってしまうともう対等な人と人の関係には戻れない、みたいなくだりが哀しかった。