19日
映画の『ワンダー』を途中まで見る。不意打ちで泣きそうになった。
「ここ(職場)で楽しいこと(現時点では)何もないわ……」という会話が朝から交わされた。私は、今年もまた同じことを繰り返してしまったなと思ったよ。
目をそらした、二度くらい。
昨日交わした会話が嘘だったと知った。なぜ、嘘をついたのか説明してくれて、それは納得できる理由だった。けれど裏返せば、嘘の作用で私が困惑するのを期待されていたということでもあると思う。
それでも私は、その人のそうした小さな毒が、決して嫌ではない。むしろやわらかい悪意があなたにもあるのだと知って安心した。
家族が出かけているので、夜、街へ出る。ルヌガンガで贈り物の本を買って、YOMSで自分のための本を買う。さいとうさんと少し話した。このところ考えていた疑問を聞いてもらう。
人と話すたび、思うように会話ができない自分に嫌気がさして自己肯定感が下がっていく気もするけど、話して心は軽くなった。誰か「と」話すことは得手不得手があっても、誰か「に」話すこと、というのは、大切な行為なのかもしれない。さいとうさんは、チューニングだと表現していた。
私はひとりのとき、夜をこんなふうに過ごしていたのだと、ばたばた用事を済ませながら思い出した。
ふと立ち寄った店で偶然、昼も話した人と再会する。めぐり合わせってやつ。
カフェで少し作業をして帰る。
五箇公貴『サイコーサウナ』
プレゼントとして買った本。
茅原クレセ『星屑の王子様』
新刊が出ると読む本。(自分の世界からは)ファンタジーすぎて楽しく読める。ホストのどうこうよりも、喧嘩して仲直りしようとする話が良かった。絶妙にメンヘラなのがいい。