本のある日記

本のある日記

日記・その時にあてはまる本・ことば・音楽。

熱量不一致

今日はよく笑っていたーと書いてから24時間もたたぬ内に(嫌だけど、自戒の意味で書き残すけど)私はまた泣いていた……。
ある人は「心の動きだから仕方ないよ」って言ってくれて、泣くのも笑うのも同じだよっていう別の人の言葉を思い出したけど、でもそういうことでもなくない? 泣けばいいわけじゃない、わかっているんだけど、コントロールができない。
どうすればいいんだろう。

16日
リベンジドーナツする(ミスドに行く)。ピザを食べてみる。信じられないくらい美味しい。
感情は一致していても熱量は違うねって話をする。それはとても重要な確認だったから、できて良かったんだけど……不安もある。

17日
お昼にスープ春雨を買っていて、なんとなくひとりで食べたくなかったので同い年の子に一緒に居てもらう。重いものひとりで運ぶのだるいので、ハイチュウあげますからって言って先輩に手伝ってもらう。(なんだこの日記)
仕事がびっくりするほどすんなり終わる。

〈だけどそのイライラは2人の大事な一部だってことを/私たちはたぶん知っている〉

ねむようこ『逃げても逃げても』10話より)

気になってた漫画を数年空けて買ってみる。
サキちゃん(まんが家)とみぃくん(デザイナー)の日常をのんびり描いている。
銭湯に行く話がスキ。あと、これ読んでるとソファ買いたくなる。はやく健全な世の中になって、銭湯行きたいな。

昔は気になっていてもそんなにハマらなくて買わなかったんだけど、今はなんとなく気分にしっくりくる。こういうことがあると、本も私も生きている感じがするわ。

二十代末期の言葉

二十代が終わることに、最後の最後で少し焦ってきたので、二十代の言葉を読もうと思って雑誌を開いた。(日記は最後に書きます)

〈好きな人に対してもちゃんと……十代、二十代前半の頃より遠回りしなくなったというか。(中略)『声が聞きたいけど、電話かけるの二時間待とうかな』なんて今思えへんもん。『今日はちょっとあれやったから、あと三日くらいして喋ったほうがちょっと相手も寂しく思うかもしれへんしぃ』とか全然考えない。すぐかける(笑)。〉

(『SWITCH 2005 3月号 vol.23』収録「aiko、29歳の恋と歌」インタビューより)

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29歳になってすぐに買ってた本。でもちゃんと読んでいなくて、29歳が終わる前に読もうと思って開いた。

大人になればなるほど上手に我慢をしなくては、という気持ちが自分の中にあったんだけど、でもこの(上に引用した)言葉を読んで、実は大人になるほど素直になっていくのかもしれないと視界がぱっと開いた。気がした。
我慢をするときもあるけど、でも歳を重ねて素直に思ったことを出し(てしまっ)てる部分もあるなって、思う。それはそれでいいのかもしれない。
余談だけどaikoを好きになったのは『夢の中のまっすぐな道』が出た頃で、あのときのaikoは今の私と同じ歳だったんだと思うと、時計の針が一周した気持ちになった。

〈なにかしら恋愛してるんですけど。ただ、おもしろいなあと思った人が女性でいないんですよね。話が合う女性があんまりいなくて、話が合う、おもしろいなあって思う人は男性が多くて。〉

(『cut 2009 June No.247 宇多田ヒカル、その悲しみを解く』インタビューより引用)

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なんか、そうなんだよね。
あんまり言わないけど自分は女の子より男の子のほうがずっと好きで楽。なのでなんか、そうなんだよね……と読んでいた。
というか自分の場合は、女性から受け入れられなかったから男性が好きなのかもしれないと思う。
ちなみにこのときの宇多田ヒカルは26歳。

〈生きてれば生きてるほどラクになってきますよね。〉
(同上より)

すごいよね。26歳のころ、そんなことにはまだ全然気づいていなかったわ。毎日、生きることが苦しかった。死にたくはなかったけど、死ねばいいのかなとは思っていた。

でもすり減らした二十代をすべて悪いとは思っていない。それにこれからもっといい感じになれるかも。何か一つでもいいものを作りたい。
女は三十路から。

14日
なぜか仕事が、するするーと終わって、スーパー定時退社を決める。けれどトラブルはいろいろある。帰り際、同僚と偶然会ったのでお互いに手を振った。
「どこにも逃げないよ」というような言葉を聞いて、スヌーピーの本に「ぼくはどこにも行かないよ」というフレーズがあるのを思い出して、スヌーピーだねって話をした。

15日
練習。に行くと、コロナ禍の影響でしばらく練習会場が閉鎖されると決まったらしい。今日でしばしのお別れということで記念撮影をした。
そんなの大げさですよーと先生に言ったら、
「私はそんなに早く解決する問題ではないと思っているの」と言われて、はっとする。

最近、あるともだちの夢をよく見るので、その友人たちに連絡してみる。すると、先生が言っていたみたいに、これからコロナ禍はもっと大変なことになるんじゃないのかなあ、とその人も言っていた。
梅雨入りのニュースを聞く。そう、去年の梅雨入りの日もこの人と話していた。

練習から帰って、部屋でだらだらとやる気もなく過ごしていたけど、とても本が読みたくなって本屋へでかける。思っていたより人が多くて、他人の声が気になる。
でも雑誌を何冊か買って山もり抱えて店を出たときに、ふいに同僚の人と会ってしまった。あらら。

クック・チャム(惣菜屋さん)で晩御飯を買う。題名も思い出せない、CIAの映画を見た。
なんだか今日はわりと、笑っていた気がする。


今週のお題「やる気が出ない」

Not at all.

9日
わがままばかりごめん、と言われて、わがままを言うのって悪いことなの?と訊いた。
「わがままを言うことは悪いことじゃない。けど、わがままを聞いてくれる人がいるのは当たり前のことではないから、そのことは忘れてはいけないと思う」
とその人は言っていて、私にとっては、それを言えることも、当たり前のことではないと思ったんだよね。そのあとも寝る前までも、なんどか深く噛み締めた、しばらく。

10日
朝、用があって大学へ行く。大学ってやっぱり楽しそうだな。構内を歩いているとわくわくしてくる。警備員さんに道を尋ねると学生さんですか?と聞かれる。わーい。

夕方は、話していて、声で私だとばれた。らしい。私の声を聞いた何人かに、あとで声をかけられた。
声でわかるくらいには、私はここになじんでしまったんだろうか。

11日
トラブルが起きてなかなか帰れなかった。
「20代最後の受難」と言われた。
けっきょく自分を助けてあげられるのは自分だけなんだなって思った。ネガティブな意味ではなくて。

12日
トラブルが解決して元気になる。
涼しい雨が降っている。頭が痛いけど心地いい。
夕方、電話をする。優しくされると怖くなる。

13日
そこにいますか?と、電話の向こうに尋ねたら「Not at all.です」と言われた。

遊びに来てくれた人が、つらい気持ちを打ち明けてくれる。でももしかしたら、私がさらに傷つけてしまったのかもしれない。

HSPでしょう?と言われる。
私は自分ではそうは言わないけど、人から見ればそうなのかもしれない。
どこをそう思ったんだろう。

夜はなかなか帰れない。上司とたくさん話す。あと一日、がんばろう。

最果タヒ
『きみの言い訳は最高の芸術』

きみの言い訳は最高の芸術

きみの言い訳は最高の芸術

  • 作者:最果タヒ
  • 発売日: 2016/10/26
  • メディア: 単行本

お客さんとこの本の話をした。ここで日記をつけた一番はじめに載せた本。あれから一年経ってしまった。


ずっと真夜中でいいのに。
『眩しいDNAだけ』

眩しいDNAだけ

眩しいDNAだけ

  • ずっと真夜中でいいのに。
  • ロック
  • ¥255

友人から教えてもらって、ずっと聴いている。

ネイルを落とす。そしてドーナツを買う。

9日
すこやかなときはあっというま!
ひとりで部屋にいるのが怖いときもあるんだ。それは今日なんだ。
ワンピースを着る、そしてドーナツを買う。そしてネイルを落とす。
ひとりで食べるドーナツはそんなにすごく美味しくはない。

いろいろ思うけど、生きてるだけで丸儲けだから、私もみんなも元気ならいい。


しめさば
『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』

そんなつもりはなかったけど3話までアニメを見てしまったの。
パパ活をして生きる家出少女・沙優を自室に上げてしまったサラリーマン・吉田の物語。

普通に犯罪なんだよなあ。でも沙優の気持ちはわからんでもないんだよなあ。
問題なのは、女子高生を拾う行為を「俺がなんとかしてやらねば」と正当化してることと、あとは支えて同居するなら恋人になったほうが(婚約するとか)まだいいと思うんだよなあ。いつか離れる存在であるまま、依存させることほど、恐ろしいことはないんだよなあ。
好きを利用するか割り切らないなら、中途半端に優しく惹かれ合っていくのなら、離れたほうが沙優のためなんじゃないかと思う。へんかな?
でもアニメの3話では、建前ではない、吉田の本音をやや吐露していたのでまだいいかー。

こんな(他人を拾う)ことはたぶん、いまの世の中に溢れているんだけど、普通に死んだりする危険もあるから………。気をつけようね。
自分にも沙優みたいな精神状態のときはあったけど、それでもいま普通に生きているのは、自分はただ運が良かっただけなんだと思う。

このアニメをみた身近な人は、「吉田に共感が持てない」と言っていた。たぶん、二通りに分かれるんだろうな。
間違ったことだからしない人と、間違っていてもする人と。どちらも同じくらいいると思う。

明日は朝から謝罪しなくてはいけない。がんばろー。もやもやするけどもう忘れよー。

二日間の労働

6日
ひさしぶりの仕事。労働はつかれる。みんなも疲れていた。夜は練習。めちゃくちゃ嫌だったけどそこそこまじめにした。筍もらう。

7日
仕事。労働はつかれる。でもいろんな人と話して楽しかった。
夜、電話をしようとしてできなくて少し落ち込んだ。

心が乱れる、とある人が言っていたが、私も乱れているっちゃ乱れていると思う。
あれがこれだったらそうなんだろうなとか、思ってもみるけど、でもそうじゃないの。そうだったらいいんじゃなくてあれがいいの。

8日
練習。ひとりで指導する。まあまあつかれる。
いろんな駆け引きがこの世にはあるのだが、今の自分にはそんな駆け引きは必要ない、と思って切り替える。
お昼はアリパンでパンを買う。チーズフォッカチャおいしー。
+106で服を見る。ドアを開けると、違う世界に入った気分になる。リフレッシュする。
アートはリラックスして霊感も得られる、というラフ・シモンズの言葉がこの一年ずっと心に響いている。

すべてが嫌になるとカレーをつくるのだが、今日は筍カレーつくった。夕方、ひさしぶりに連絡を取る人と近況報告しあう。
夜は嬉しいことがある。
カレーの話をすると、異世界食堂のカレーの話を教えてもらった。



倉田三ノ路
薬屋のひとりごと サンデーコミックス版』

貸してもらっていて、ようやく読んだのだった。面白かった。