10日
仲のいい人に、最近あったちょっと良いことを報告する。かつて見せなかった乗りで、「良かったじゃ〜ん」と言われて、なんかうけた。でも嬉しかった。
夜は練習。あと少しで本番。女の子がチョコレートくれる。いちご味。
夜のドライブする。帰ってきて、すぐ寝る。
夢の中では私は学校にいて、知り合いみんな出てきた。会いたい人たちがみんな。青い壁の狭い校舎だった。深く考えると切ないのかもしれないけど、私はいい夢だったと思いたい。
11日
朝から練習。3時間休憩せず頑張った私をだれかほめてほしい。ハードだった。
「それでも結果は出ないんでしょうね」と、一緒に練習していた女の子が言う。
それはそうかもしれないが、本質はそこじゃないんだよ、と思うけど、言わなかった。
昼寝を少しして、職場で使うものの買い出し。のどが渇いたので誰もいない喫茶店にきて、ついでに手紙を書く。ふたりぶん。
〈身体も心もすっかりお互いに馴染んでしまうと、どこが好きだとか、どうして好きになったのか忘れてしまう。それはとても嬉しかった。〉
瀬尾まいこ『優しい音楽』
- 作者:瀬尾 まいこ
- 発売日: 2019/06/13
- メディア: 文庫
短編集。再読。どの話もよく読むとだいぶヤバい話なんだけど、謎のさわやかフィルターがかかって総合的にすごくいい話になっている。これが瀬尾マジック。
家族にも友人にもできないこと、みたいなくだりが印象的だった。
いまの自分のテンションにちょうど会っていてよかった。はじめの話が一番好き。
軟膏を塗る場面だけずっと覚えていたが、そこ以外も良かった。