本のある日記

本のある日記

日記・その時にあてはまる本・ことば・音楽。

血と肉・BBQ

15日

歯医者、練習。昼寝、夕寝。

 

16日

一日練習。暑すぎて生命の危機を感じた。ヒトじゃなくなりそうな感じ。

翌日予定しているBBQ用の服など買って帰った。私うきうきみたい。

割れた皿のかけらを踏んで、旦那さんが足から出血した。あなたの血を初めて見た。

 

17日

朝から、BBQへ!旦那さんの友人たちと。

いざ出かける直前になり、知らん人ばっかりやしやっぱ無理かな……と冷蔵庫の前でしゃがむ私。

しかし、みんな優しい人なので、傷つくこともなく事は進んでいったのだった。

おいしい肉、優しい味の塩焼きそば。大人のウインナー(ハーブ入り)。

テントもタープもなく、炎天下の中、木陰のそよ風だけを頼りに過ごす私たち。

……駄目だった。肉を食べてすぐ片付けを始めた。

子どもたちとしゃぼん玉を飛ばして、鬼ごっこをした。ハイタッチをして別れた。

 

「どうしてもハロハロが食べたいので、コンビニ寄っていいですか」

「ああ…はい…」

というふうに許可を得て、みんなでミニストップへ。外でだらだら話しながらアイスを食べた。ハロハロって思ったより水分少なくないすか?とか、話した。でもパインの果実氷はおいしかった。

炎天下、なんだか学生時代の、サークルの集まりのあとみたいだった。

 

思いつきで始まってあっという間に解散したので、帰宅しながら「すごく展開が早かった、あれ(BBQで見た光景すべて)は夢だったのかもしれない」と旦那さんが呟いていた。

 

この日、キャンプに行く前(寝起き後すぐ)唐突に『チェンソーマン』を読み始めていた。ネットでチェンソーマンの動画を見て気になっていたら、旦那さんが携帯で読ませてくれたのだった。感想はあとで。

 

18日

「焼けました?」と職場の人にきかれる。焼けました。

仕事を何となく終わらせていく。何となく……嫌なことすべて、今月のうちに片付けたいが。

仕事中に、昨日読んだ『チェンソーマン』のことを思い出して落ち込んだ。

 

 

「死体が喋っている」

藤本タツキチェンソーマン』「摘む」より)

 

 

 

※以下、チェンソーマンの第一部の核心にふれます。

 

 

 

 

惨劇バトルものかと思いきや、ラブコメ要素もあるんやな、と思いきや、だんだんサイコホラーになっていった……。

地獄に堕ちるあたりはまだ、楽しかったのだが(気持ち悪くもあったけど) 、そのあとパワーちゃんが弱るじゃないですか。そこで急に私も心が暗くなった。

パワ子の弱さよ。これはメンヘラ、かつての私……。すべてが怖くて、すべてに依存している不安定な状態の自分。それを思い出して苦しい。と、勝手に重ねて勝手にへこみ、パワーがデンジに泣いてダダをこねるとこで私は泣いた。そしてパワ子はすべてを失った。

旦那さん引いてたと思う、ごめん。

彼女は永遠のものになったふりをしていて、実際、彼女らの永遠は奪われている。メンヘラの行く末は誕生日ケーキを用意したのに殺されるんだ。

終盤にかけてすべてが失われて行くのがつらかった。どんなに優しくて好きな人も死んでいく。メンヘラを殺す漫画だった。

 

・この作品に出てくる〈天使〉くんが私の中でかなり理想の〈天使〉像をしていて、好きだった。ポルノグラフティの「オレ、天使」という歌が好きなのだが、それを思い出した。

・ポルノグラフティで思い出したが、なんとなくGTOの絵にも似てるなと思う。思考のめちゃくちゃさの方かもしれないけど。

・引用した台詞はとても印象的だった。恐ろしかった。キッシーが生き延びて本当に良かった。

・悲しみと虚無感に襲われる読後ではあるが、作品自体はとても面白かった。映画を見ているようだった。これ、本当にジャンプ作品?という気持ちだが。