生活が荒れてくるとお茶が作れなくなるじゃないですか。……だからお茶を求めて夜に散歩した。細道の奥にあるアパートの前の、虫だらけの自販機で知らないラベルのお茶を買った。黄色い明かりに照らされて。なんだかたまにはこういうのもいいのかもしれない。
13日
職場にて、大事な仕事の日。上手くいってよかった。ほっとした。
アクアヨーグルもらった。「風呂上がりに飲むと美味しい」ものらしい。
夜は、同世代三人で座って貰ったアイスを食べた。
遅くなってしまって練習は覗いただけ。帰宅後、るろうに剣心と呪術廻戦を観た。るろうに剣心の90年代の大人っぽいセル画が恋しいよ。OPの「飛天」を聴くと『ピースメーカー鐡』のOPを思い出してしまう。もしくは最遊記。
14日
飲み会の約束をする。
夜は旦那さんと居酒屋へ。久しぶりに二人でゆっくりご飯を食べた。
「このことが人にバレるのは嫌/だってバレたらもうお終いでしょう?/私たちは夜の学校でしか繋がっていないんだもの/私たちを結ぶものはこれだけなんだもの」
(望月花梨『欲望バス』より引用)
注文していた本。手に入るうちに、望月さんの本を持っておきたかった。文庫版で読んだことがあり、再読。
なんかすべてがノスタルジック。
自分の幼い頃の空気感をそのまま閉じ込めたみたいな本。
学校にいるのに、学校で流れる時間の隙間にいるような雰囲気が漂っている。ずる休みした保健室のカーテンの中のような空気。病質は言い過ぎだが、消毒液の匂いのような世界観。
ただ二人で会うのとは違って、学校とか、地下鉄とか、パブリックな場で二人だけの秘密を持つという行為が重要なのかもしれない。ただしその本質を見極めようとすると、その関係性はあとかたもなく壊れてしまうかもしれない怖さもある。
なんだかよくわからないけど、わからないまま続いていく交流。その言葉にされないゆらぎが、その形を保っているのかも。
望月さんの作品好きなのです、もっと読みたいなあ。
谷崎潤一郎の話が好きだと言っていたけど、漫画化してほしいな、彼女に。