コロナです。熱も下がりピークは過ぎた……と思っていたら、味覚と嗅覚が今日になって消失しました。……。
気分が常に悪くて、寝るしかない(起きあがって活動する元気がない)みたいな日々を過ごしていたので体力も消失しました。リハビリを兼ねて少し動いてみたら貧血なのかふらふらになり、半分倒れるようにして寝込みました。
まもなく復帰だけど大丈夫かな。大丈夫じゃないよ。
以下、京極夏彦『鵼の碑』のややネタばれをします。やや、ね!
「そうですね。僕は僕の言葉で語ります」
(京極夏彦『鵼の碑』より)
細かく読めた訳では無いが、ざっくりと読了。スライド式パズルって最後はスンスンスンってはまっていくじゃないですか……あんなふうな、超速で収束していく謎解き(憑き物落とし?)がああ〜京極堂シリーズ〜という感じで懐かしかった。
新作普通に面白い、全然いけるやん……って感じでした。この調子でどんどん出してほしいです。
かの有名な科学者が出てくるんですが、そういうアクロバティックな説を可能にする論理力も好きだったわ。
そういう意味ではこのシリーズはこの巻に限らずヌエみがあるよね。複数のパーツがすべて組み合わさって妖怪として見えていた……みたいな。
主要な登場人物はだいたい出てきてくれて、文体もさっぱりしていて(関口君のねっとりした語りが消失したので)久々にシリーズを読む人も楽しめるし、ここから初めて読む人でもわかりやすく作られているような気がした。読後もなぜか爽やか。信じられん。関口君が手紙を書くのも信じられん。大人の青春ストーリーみたいな終わり方だった。
緑川さんは乙女の夢を詰め込んだような新キャラクターだった。彼女も今になってからこそ出せた人物なのかもしれない。
関口君まともだったけど、榎さんは壊れていた。榎さん、初期のややマトモな雰囲気に戻ってほしい。もっと普通に会話してたよね?
引用した言葉は、これいい台詞だなと思って。自分の言葉で語るって、一番大切だよね。