本のある日記

本のある日記

日記・その時にあてはまる本・ことば・音楽。

いろいろあったで大賞2020

今年のまとめ。最後に印象的だった本ベスト3も紹介します……。

はじめに、今年やってよかったことベスト3

1位 引っ越し
(実家から離れてすごく気持ちが楽になった。離れて気づいたが家族だけじゃなくて家という空間そのものも苦手だった。ずっと過ごしていると気持ちが落ちていってしまうというか)

2位 失恋
(そろそろだろうなと感じていたけどずっと怖くて出来なかった。いろいろ大変だったけど仕方ない。)

3位 言葉にして残すこと
(時間ができたので日記や小説や詩歌を例年よりたくさん書いてた。これをすることが自分にとってすごく救いだった。)



1月
人間関係がひろがり、友だちができたり美味しいタピオカ飲んだり好きなお店が増えたりする。仕事も楽しく職場も好きな人ばかりだし、毎日めちゃくちゃ楽しかった。(このころ毎日楽しすぎて、数年ぶりに紙の日記を付けていた。ブログだとぼんやりとしか書けないので)とにかく楽しかった。

2月
うってかわって地獄みたいな瞬間がときどきあった。当時の紙の日記によると、「最近すごく楽しい」と書いた翌日に「地獄みたいな時間だった」と書いてあってうけた。コロナの影響が日常生活にもだんだん出てくるのを感じた。人間関係を変えたかった1月から、やっぱり抜け出せないし変えられなさそうだと思ったのがこのころ。

3月
職場が変わると告げられる!そして引っ越し、大泣き、怒涛の日々。
予知夢をみる。夢の中で会った人と、その目的が数時間後に全く一致して起こる。
時期を同じくして、友人も職場が変わって引っ越しすることに。お別れ会をしていたときに目の前にあった本のタイトルが『波乱へ!!』でうけた。(いま気づいたが、横尾忠則の自伝らしい。)

4月
引っ越す。新しい職場。
〜そして絶望の幕開け〜
自分一人で引っ越しの作業をしていたので、昼間は新しい職場で働き、帰宅後や休日に引っ越し作業をするルーティーンになる。
今だから笑えるけど当時は本当に毎日泣いてた。引っ越し作業があったから気分転換できてた。あと、片付けトントン(ゴミ屋敷を片付ける会社のYou Tube配信)を見て引っ越し作業していた。

5月
仕事やめようかなァ……と数年ぶりに思うほど、新しい職場に絶望する。まだ毎日泣いてた。このころからコロナがいよいよ私の住むあたりにも本格進出してきて、途中で自宅勤務するようになる。
いままでやってた仕事も習い事も自粛ムードになり、時間ができたので小説書いたりこのブログ始めたりする。(体感的にはもっと最近、9月くらいから始めた気分)

6月
自粛がやや、やや落ち着いてくる。このあたりから少しずつ、職場で話せる人も増えてきてなんとなく楽しくなってくる。梨木香歩の『西の魔女が死んだ』を読んだらまったく同じタイミングで、友人も読んでいて、びっくりした。本はすごい。
あと、海辺で恋の話などする。空さえも情緒不安定だった。

7月
わりと暗黒。私が思ってるだけかもしれないけどトラブルが起きる。そしてよくない沼から抜け出せないループ。沼だけどこの頃は楽しかった、それが終わりの始まりだったんだ。

8月
時間的には余裕があったらしく、個展などよく観に行っていた。お盆の頃は久しぶりに夏休みらしい夏休みをすごす。おうちでジブリ観てた。

9月
暗黒暗黒!しばらくへこんだ私であった。
仕事はがんばってたと思う。気を使うのをやめて、自分らしくやってまえ!と振り切れたのがこのあたり。だから仕事はこのへんから楽になってきた。

10月
〜ほんとうの絶望のはじまり〜
体調が急にどんどん悪くなる。その他トラブルも発生して、つらいことも続き、職場の先輩(夏くらいから仲良くなった)に突然「一緒に飛び降りましょう」と声をかけた思い出(ごめん)。さすがの先輩も「どういうこと!?」って言ってた。
今まで避けてたことが立て続けに起こった日々だった。この頃書いてた文章も地獄みたいだった。

11月
すごく忙しかった。土日がなかった。
ただ、地獄は少し熱をひそめて、新しいターンはじまる!という感じでもあった。
職場にはある程度慣れて、話せる人もたくさんできたし、その点でのストレスは減りました。
携帯電話の機種変更をする。愛着があったしいい子だったので、私にしては珍しく3年を超えて使った。それでも壊れなかった。おつかれさま。

12月
いろいろあったな〜と思うくらいには、落ち着いた日々。よいお年を!



今年印象的だった本ベスト3

1位 西加奈子『白いしるし』

白いしるし (新潮文庫)

白いしるし (新潮文庫)

好きすぎると壊れていく、のきわみのような本。タイミングが良かったからか読みながらびっくりするほど泣いてた。読む前もおそらく泣いていた。

2位 凪良ゆう『流浪の月』

流浪の月

流浪の月

なんかすごいものを読んでしまった、と純粋に思った本。自分が望む関係と、周りの望む関係とが一致していないままなのが良かった。

3位 村上春樹国境の南、太陽の西

国境の南、太陽の西 (講談社文庫)

国境の南、太陽の西 (講談社文庫)

知ってから数年経って今年読んだ。今年読んで大正解だった。お仕事頑張ろうと思った。
この物語や主人公の心情を理解できないという人もいるだろうなと思うけど、私の心にはちょうど良かった。

番外編
幡野広志『ぼくが子どものころ、ほしかった親になる。』

ぼくが子どものころ、ほしかった親になる。

ぼくが子どものころ、ほしかった親になる。

すべてに共感するわけではないけど、今年読んだ中では、なんとなく忘れられない本。

島本理生『ファーストラヴ』

ファーストラヴ (文春文庫)

ファーストラヴ (文春文庫)

最後のページまで読んだあと、島本さんも大人になったんだなと感慨深いものがあった。