本のある日記

本のある日記

日記・その時にあてはまる本・ことば・音楽。

わたあメンタル/最後の一週間

15日
仕事でちょっと色々あって怒られる。いや、怒られてはないのだけど……良かれと思っていたのに良くなかったのかな、と思うことがある。
夕方、上司から、きつい言い方してごめんね、と言われて
(その人もまったく悪くないのだが)
突然号泣してしまう。

16日
朝は一時間休みをもらう。
が、朝からまた色々あって、仕方ないと思いながらもどうしても気持ちの整理がつけられない。
その結果、一日のうち3回くらい職場で号泣してしまう。
こんなことが前の職場でも一度あって、また同じようになってしまった、と深く沈んだ。
先輩が話を聞いてくれて(言い逃れできないほど泣いているのを見られてしまった)
「嫌いなやつの顔を殴り続けて生きていくんだ」みたいな訓告をもらう。もちろん本当に殴るわけではないけど。
誰も悪くないけど、今回はうまく行かなかった。夜は習い事があって、そこからだんだん元気になった。

17日
もう100メートル走れるくらい元気です、と昨日心配をかけた人たちに謝る。
なんだかこの一週間とても長かった。

夜、電話をかけていたのだけど
沈黙があって、今かけてはいけなかったのかなと思い始めたところから次第に空気が悪くなる。
「私の行動はきみを追い詰めているよね」と、一番言ってはいけないことも言ってしまう。
「気持ちはわかるけど今は疲れている」と返される。その正直さにかえって安心して、今日はお互い疲れているから寝ようと電話を切った。
切ってからまた泣いた。涙の終わりが見えないよ。

18日
朝は練習。昼に帰るはずだったのだが引き止められたりしているうちに、思っていたように予定が動かせなくなる。
「今日の私変かな?」と聞くと、変だねと言われる。
「いつもより余裕がないように見える」とその人は言っていた。

心の中に不安があって、何に不安を感じているかはピンポイントでわかっているのだが、
核心を突いた話や質問をするのが怖い。
聞いてしまうと答えが返ってくる。曖昧にしていた部分がはっきりしてしまうのが怖い。
でももう全部聞いてしまおうと思ってすべてを話す。

それが正解かどうかはわからないけど、気持ちは楽になった。

月見がしたいのと、花火がまだ残っているので花火をできる場所を探すけど、夜に立ち入れる海岸がなかなか見つからない。走って終わった。夜の公園から海を見た。

誰かといるときに最後、離れるのが嫌でいつもだらだらしてしまうんだけど
「自分で約束したことは守ったほうが自分のためにもいいと思う」と言われて、そうだなと思って一日を終わらせる。そう言ってくれる人で嬉しい。

19日
朝は習い事。疲れる。みんな結婚したり子どもができたり、おめでたいニュースを聞く。
人は人、自分は自分。

午後から花火リベンジ。夜の海に行く。
去年の自分に、今の自分の近況を話せばきっと喜ぶと思う。そんな話をする。

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今のままでいられるのは、これからの一週間が最後になる。
この一週間が終われば新しい局面がやってきて、そこを超えたらまた、変わることがあるのだと思う。
どんな風に来週の今を迎えるのか今はまだわからないけど……

20日
今日って本当に休みなのかな?
はらはらしながら過ごす。写真の整理などする。
本棚にあった『砂時計』をなんとなく読み返した。

〈なんで/大切なモノは一つじゃないんだろう〉
(『砂時計』「ー15歳秋・誰そ彼ー」より)

芦原妃名子『砂時計(2)』

このままでいいと思っているのに変化が訪れる場面で、なんで大切なものはひとつじゃないんだろう?(居たい場所を、ひとつのところだけを選べないんだろう)と涙する杏ちゃんをみてしみじみとしたのだった。

なんでこのままでいられないんだろうね。

この頃は悲劇もの(の、上に成り立つ純愛もの)が流行っていて、この物語のなかでも様々な試練が襲いかかるんだけど、
今になって読み返したらただ周りに振り回されるだけの話ではなくて、
杏ちゃんの心の中の戦いが一貫して描かれていたんだなって思いました(感想文)。

感情がコントロールできなくて大切なものを壊してしまったり、自分の中のトラウマに苛まれたり、そういう自分の負の面と向き合っていく物語なんだなーと思った。妥協できたときに、大切なものがこちらを見ていてくれたことに気づける、みたいな。

あと、何回読んでも椎香は可哀想だと思うんだよね……。

お題「我が家の本棚」