本当はもっときちんと日記を書きたいのだが、今はこんな風に書き留めている。
◎とりあえず、一番言いたいことを先頭に持ってきて
◎あとは時系列で(思い出せないときは最新日付から遡っていって)
◎今の気分に合う本、最近読んだ本を最後に持ってくる。(言葉に重きを置くので、本からではなく歌詞だったり映像作品だったりネットスラングだったりもする)
*** 以 下 日 記 ***
先日、知人の文章を読んでときめく瞬間があった(私は文章フェチなのです)。
何かいいなあ。私には書けない。やわらかい、知性ちらつく文体が好き。
12/8
習い事の先生に秘密を打ち明けた。先輩にも聞いてもらった。とりあえず言えてほっとした。
9日
もう後戻りはできないんだな……と思う手続きをした。
10日
朝、習い事の練習。昼からは家の掃除など。夜は電話をかけた。
11日
習い事の行事だが、最近忙しくて、他のことでもバタバタしていて、過去一どうでもいい気持ちで臨んだ。よく言うと無欲。
でもまあまあ上手くいった。上手く行くだろうなと、何となく思っていた。無欲だから。
夜は打ち上げ。後輩と少し打ち解けられた気がする。
12日
今週だけ、職場の環境が少し特殊になるので、何だかいつもと違う様相。仕事を淡々と進める。合間にこまごまとした事務手続き。
家族がコロナになったらしい(私は接触していない)。ついにここまで来たか……の気持ち。
13日
急に冷え込む。夜は差し入れを買い込んだり、本の整理をしたり。
自分を形成してきた本たちを手放す、ということは自分の心がちぎられていくみたいで、とても寂しく思う。でも持っていても、私には「持つだけ」しかできないからなあ。とも思う。
発信したり、伝えたり、できない。そういう影響力も、今の私では足らない。
ただ、自分の中にインデックスのように貼られた本の言葉たちが、感情と呼応して蘇ってくる瞬間が確かにある。
場面に応じて、誰かの言葉が自然と思い出されるような。
そういうときに、答え合わせをするみたいに本棚から本を取り出してその言葉を確かめる作業が、私にとってはとても大切な時間だった。
だから、本を失くして本を思い出せるかな?という不安もある。本棚にはいつも本があってほしい、永遠に。
と考えつつ本を売りに出した。さらば私をかたちづくってきたものたち。思春期。
14日
結婚式をする夢を見た。夢の中の自分は美しかった。何もかも夢だ。
猛烈な寒さ。冬を思い出した。これが冬なんだわ。
職場の人が出張から戻ってきた。日常が少し戻ってくる。日常に戻ることがわずかに怖い。
まだ水曜日。
なんだかこの一週間はとても長く感じる。
〈それはきらきらと美しい、胸の痛む作業だった。波によく似ていた。〉
図書館でこの前、何となく読み返してさ……めちゃくちゃ良いんだよね……私は『TUGUMI』より『キッチン』派なんだけどさ……(つぐみはちょっと少女漫画的にキラキラしてるイメージ)それでもさ……。初期ばなな、本当に天才だと思う。あらゆる文章が冴えわたってキンキン。
〈私は自分が海のない場所に越してゆくことが、どうしても信じられなかった。〉
(同上より引用)
今週のお題「日記の書き方」