知らない人と水族館，最善の悪手

7月後半

県外へ出張。

途中で、水族館とプラネタリウムに立ち寄る。星なんて最近眺めていなかった。小さい頃はあんなに月光や星の明かりが好きだったのに。水族館は、青を眺めているだけで特別な気持ちになる。知らない人と水族館へ行った（仕事の視察として）が、知らない人たちなのに、一緒に魚を眺めて、お土産の話をして、不思議な心地。

知らない人たちとも最終日になれば結束のような何かが芽生えはじめるが、何も交わさず他人のように別れた。

「あなたに顔も声も似た人がいて、その人は職場を辞めました」と若い子から言われた。なんにも言えないっす。

8月初旬

仕事がうまくいかない。いろいろ相談する。ちなみに、風邪はまだ治らない。

8/1

仲良しの先輩方とごはん。海鮮をもりもり食べた。みなさん病み上がりで、そしてみなさんおめでたい報告が近そうだった。みんな幸せになってほしい。

8/2

夜、出張中の職場の先輩から電話がかかってきた。

「あのさ……僕のデスクの後ろにプラネタリウムがあるんやけど、それを○○さんに渡してくれん？」

「はぁ…………？」

3日

朝、待ち合わせをして、プラネタリウムを渡した。お礼にキャラメルマキアートをいただいた。

なんとなくこの日から、仕事もまわりはじめる。

夜は久しぶりに練習。久しぶりにしてはまあ、こんなものかな。

4日

久しぶりに話す人がいた。相変わらず面白かった。

午後、別の人が、私の仕事部屋に来る。

「何しに来たっけ……ああ、あのことで……」と切り出して、仕事の話を少しした。

話の流れで、仕事とは全然関係のない私の失敗談を聞いてもらった。

「最低」

と言われた（冗談である）。この人は私よりはるかに能力が高い。そんな人から言われるのであれば、それは甘やかな最低だった。甘んじて受けよう。

時間をおいてもう一度話す機会があったけど、うまく会話できなかった。

他人と会話していると時おり、「最善の悪手」をひらめくことがあるのだけど、それらの手を選ぶ勇気はない。それを選ばないから、会話も最善にならないのだろう。

でもそれでいいんだと思う。最善ではない良手か、少々ずるい悪手。

5日

朝、練習。前回練習の疲れがいまさら来ている気がする。そして暑い。

帰宅後、旦那さんと出かける。なりゆきで、商店街を散歩することになった。高松三越からスタートして、出来立てのドンキを見学。人の多さに酔う。余談だが、ドンキの前にZARAがあったとき、ZARA以北からだんだん店のグレードが上がっていく雰囲気が好きだった、のかもしれん（ダイソーは挟むけど）。ドンキからの百十四、かねすえ、VUITTONは雰囲気の起伏が激しい。

途中のセブンでスムージーを購入して歩いていると、丸亀町グリーンで「ネオ縁日」なるものが催されていた。ネーミングのダサさが可愛い。

ヨムスに行って、占いの本を買った。これで占い師ごっこしてみたい。

とある事情でアニメイトを探していたのだが、アニメイトそういえば移転してたな……ということで引き返した。

アニメイト、数年ぶりに入ったが、なんだかスタイリッシュになっていた。ロフトの側にオープンに店が開かれているせいなのか、以前のごみごみオタクな感じではなく、品数も少なくスッキリ、シュッとしていた。あの雑多な雰囲気が好きだったので少し寂しい。結局何も買わなかった。

三越でギフトを購入し、帰路へ。帰りに寄ったスーパーの駐車場で仮眠を取った。疲れやすい私たち。

6日

久しぶりの何もない休日。

だらだらと過ごし、パンでも買いに行こうよということになり、パン屋へ。イートインスペースが休止中だったので、コンビニで牛乳を買って自宅で食べる。いただいたアイスコーヒーと牛乳を混ぜてカフェラテにして飲んだ。

昼過ぎにニトリで買い物。あとは自堕落に過ごす。

夏休み、甲子園、インターハイ、世間のいろいろな様相が、テレビやネットから飛び込んでくる。どこかで誰かがキラキラの想い出、一生に一度の舞台なのだと思うと、なんだか自堕落な自分が後ろめたくてそわそわする。

でもどこかで切り離していかなければ。私の人生も短い。私は私のしたいように生きたい。

何もない休日は世界の様子にざわざわするので、早く仕事がしたい。矛盾している。一ヶ月前はあんなに休みたかったのに。