10日
子宮頸がん検査と、乳がん検査。終えたことにほっとした。朝に通院したため遅刻して職場に着くと、たくさん人があらわれてあっという間に賑やかになる。溢れるほどの会話の後に電話がかかってきて、朝から何回か(部屋に)電話しました……と言われた。
人と話すのは苦手だが、人と話すことに救われている部分もたくさんあるなと思う。気持ちが自然にすっと立ち上がるような効用。
11日
習い事、前は4日だったから久しぶり。たまにすると練習は楽しい。
12日
予期せぬ訪ね人。しかも二人来る。私は普段、節電も兼ねて仕事部屋を薄暗くしているのだが(来客があるときは明るくする)、家でもそうなのかと尋ねられる。
そんなことない、でも明るすぎても心が落ち着かない。
そんな薄暗い部屋で誰かを待つ時間があって、待つということはとても苦手だ。確信がなくて、結果をお互いに委ね合っている場合はとくに。
帰りに、何かどうしてもどこか特別な異世界に行きたくなって、「漂白」(雑貨店)を初めて訪ねてみる。碧色のブローチを買った。
薄すぎるワンピースに身をつつみ
きみは、存在しないものをさがしている。
どうやらぼくの孤独は
きみの孤独に惚れたらしい。
たばこの煙のなかに
きみの顔が見える。
もしも、あの言葉を言ってくれていたなら――
きみは言ってくれなかった。
めちゃ良いやん……。後書きによると詩集というより、歌詞集、歌われるための言葉たちであるらしい。訳もすばらしい。
13日
人にすすめられて、恋愛タイプ診断をした。私はマニア(狂人的な愛……独占欲や嫉妬心が激しい)の数値が高かった……わかっていたけど……。