本のある日記

本のある日記

日記・その時にあてはまる本・ことば・音楽。

本当は今日は

16日

年下の子から恋の話を聞く。行動のすべてが自分に向けられたもののように感じたり、客観的に見ればわかることが自分のことになると全く見えなくなったり、早く答えを知りたかったりするのだろうなと思った。それが痛くて怖くて楽しいよね。

何か書き留めたいけど、何か書くほど心が動くこともなくて、ぼうっとする。『lain』のゲーム版で玲音が「日記に書くことなんて何もない」と悩む場面があったが、何もないということを思い知るのが私も怖い。自分の存在意義すら揺らいでしまう気がして。

 

17日

次から次へと来客があり、話して一日終えたような日。

帰りがけに、先輩のところによって最近思い悩んでいることを聞いてもらった。

「もし否定されたら、私の心はきっと立ち直れない」そう相談すると、

「そうなったら(心が折れたら)ここへ来てください」と答えてくれた。

私もあなたのようになりたかった。

拒まないで、気がすむまで話を聞いてくれて、私ができないことばかりしてくれるのが悲しくて嬉しかった。

 

本当は今日、しようと思っていた(したほうがいい)ことがあったのだが、やめることにした。後の自分は悔やむかもしれないが、現在の自分はそれに至る状態ではないと思ったから。

少しフラットになりたい。くらくらになる自分も嫌いでないから困るのだが、自分は今の思考ではなくて別のパターンからもきっとトライできる。はず。 

 

文章を書くスパンを少しずつ短くしている。まとまって書くより頭を使う気がするが、今はそれくらいでいいかもしれない。

 

私には初めから「人との関係」の前提に「喪失の予見」がありました。でも他者が存在してる以上、他者と関係を持たない選択肢なんてないと思います。拒絶してる状態も一つの関係だし。

(『VOGUE JAPAN 2022.7月号』収録「宇多田ヒカルジェーン・スーが聞く「音楽と私」」インタビューより引用)

 

『VOGUE JAPAN ヴォーグジャパン/2022.7/SOUND+VISION

古本で購入。宇多田ヒカルが使う言葉はかっこいい。彼女が読んでる本もいつも格好いい。