本のある日記

本のある日記

日記・その時にあてはまる本・ことば・音楽。

錯乱する金曜日/本当のことはうまく表せない

思うことが多すぎて、かえって書くことがない。……何故だろう? 書けるほど心が整理できていない。

 

18日

否定されることはなかった(前回の日記を読んでください)。

 

19日

約束が守られることはなかった(が、約束でもなかった)。

 

ある場面で不思議な沈黙があって、

「……」

「……」

「何かありますか?」

「……いいえ?」

「……大丈夫?」

「はい」

というやり取りをした。迂回するコミュニケーション。万人に意味はなくても私の心には残る交流。

 

夜はキーマカレーガラムマサラを入れてみる。

その後、暖房器具にくるまれてうたた寝していたら、突如パニック状態になり目が覚める。わめきながら起きた私に夫は戸惑っていたが、過呼吸になった私はもっと戸惑っていた。ガラムマサラか……と思ったりもしたが、後で調べると、睡眠時に身体を温めることで自律神経が乱れる(こともある、かもしれない)らしいとか、電気毛布は川端康成の死の遠因かもしれない……とか(おそらく違う)。

私の場合、普通にストレスの発露なのだと思う。

 

20日

朝は練習。当たり前だが練習が週1より週2日のほうが調子がいい気がする。

夜は「akari」で結婚記念日を祝うご飯。とても美味しかった。春風堂でスイートポテトを購入。

 

21日

友人と会う日。みんな親になっていくんだな……としみじみする。

誰かといるのはとても安心するが、ひとりでじーーーーっと考える時間を、今週のどこかで持ちたいな。

夜、『光る君へ』観る。派手なこと何もなくてそれが面白い。インテリが力を持つ(ただし女はまた別)なのもいい。

 

島本理生『CHICAライフ』

島本さんのエッセイ。彼女は小説とエッセイで天と地ほどのようなテンションの落差があって、むしろ小説のほうがエッセイであるかのような雰囲気さえあるのだが、自分のことだからこそかえってリアリティが失われるのかもしれない。本当のことはうまく表せない。

じゃあ、私も小説を書くか……なんて。

 

 

島本理生『一千一秒の日々』

読み返した。石田先生が出てくる話が好き。この方は推理小説書いてもうまいような気がするよ。

でも私は、本当にわかってなくてずるい人より本当はわかっているのにずるい人のほうが好きだから、石田先生よりも『ナラタージュ』みたいな先生のほうが惹かれるのかも。