本のある日記

本のある日記

日記・その時にあてはまる本・ことば・音楽。

2020-01-01から1年間の記事一覧

ダンス/おうちサロン

月曜日本棚の前で一緒にダンスした(と思う)。 あまり思い出せないけど、カレーを作った。そういえば前の日もカレー食べたわ…と後から思った。 自分が昔書いていた日記を読み返す。五年分くらいあるのだが、自分が覚えていたよりだいたいやばくてやばかった。…

みんな青が好き。

〈六月の氷菓一盞の別れかな〉 (中村草田男の俳句)七月の氷菓一盞のうみべかな……日曜日のことです。朝、いろいろと文章を書いてみる。しっくりこない。昼、雑貨屋さんに入ると雨が降ってくる。書いたものを見てもらう。京都の女の子と話をする。こんな時にご…

誰もいない場所なんてない

おとうさん、うでに傷がある人があっちにいるよ。と息子が言う。父親が見ると、金色の華奢なブレスレットをした女性が立っている。この子は装身具のことを傷と呼ぶんだなと、父親は思う。そんな夢を見た。もうひとつは学校から帰れない夢。学校の夢はつらか…

大切な金曜日

今日は大切な日、練習の成果をいかんなく発揮する日……。私は発揮しないのだけど。後輩たちをがんばれーと応援していた。 ずっと会えていなかった人たちとも会えてよかった。 終わってほっとして、帰ってばたんと寝てしまった。ずっとやってきたことがひとつ…

青と白の作品

明日は大切な一日になる!どきどきする。昨日は、つくった俳句と短歌を互いに一首ずつ披露して戦うというポケモンみたいな対決を観戦した。(私はしなくて、私の目の前にいる人たちがしていた) どろどろした短歌 VS 等身大のことを綴った俳句。いい勝負だった…

百日草しずかな電話を手放さず

かつて、あなた怒ると嫌な感じになりそう、と言われたことがある。あの人はよくわかっている。この二日間連続、職場で怒る。 ああ私いま嫌な感じなんだろうなと俯瞰して思う。でも怒られることしてるだろ?と思って怒る。 だんだん環境になじんでいくけど、…

〈可愛い〉よろい/〈可愛い〉のろい

「もっと若い服を着てみて」と言われたのは先週。お休みの日には着ますよ、と答えた。 本当はひざが出るほどのスカートも、明るい色の服も好き。 そんな休日用の服がクローゼットに眠っている。職場に着ていくには少し違う、ただこのところ誰かと会う予定も…

ゴーヤ、家庭訪問。

朝から夕方まで練習。練習以外のところで諸問題がいろいろ起きてつかれる。久しぶりに暑いので身体もしんどい。帰りにゴーヤをもらう。 練習のあと訃報を知る。去年の夏に、前の職場の先輩がその人の歌を聴かせてくれて、二人で行ったさかいで大橋まつりの帰…

野蛮になりたい

今日は朝、時間休をもらって、花の六時間勤務。たいへんたいへん楽でした。中高生の頃は四時間目から学校に行くような奴だったし。もうこういう生活にしようか、夜はバイトして。髪の毛にピンク入れて。 仕事のことが頭にあるのか何なのか、最近昔の職場で働…

引力、お店。

金曜日。朝から胃がぐらぐらする。色々不安に思いすぎている。パソコンにメールの返信が来ている。私がとある作家を好きになったきっかけは、二人の尊敬する人の影響だと送った、それに対する返信。 [人生においてそういうメンターがいるのは羨ましい限りで…

どうしたら全部が大丈夫になるのかわからないです。

カルピスの原液みたいなひとですね

カルピスの原液みたいなひとですね甘くて甘くて甘くて毒今日はこんな短歌をつくった。あといくつかあるのだが、これを読んでもらった人から 「なんかどろっとしてる」と言われる。 つらい。 でもわかる。「湿度が高め」「粘度が高い」「この世の全ての悪を凝…

かくのむかくなく

朝起きると、目が腫れている~。 昔は腫れた部分に涙がたまっていると思っていた。やっぱりだめだったよねー。 でも朝が来るから大丈夫だよー。今日はずっと、書きたいことを文章にして書いている。珈琲をのみ書く、話し声を聞きながら書く。たまたまそこに…

思い出すとめまいがするよ

今日はすごく湿度が高い。それなのに19時でもまだ青空が出ていて、19時なのに虹も出ている。 紫陽花は枯れ始めて、六月は終わります。職場で『檸檬』の話になる。 どうやら檸檬を読むと「えたいの知れない不吉な塊」がわかる人とわからない人に分かれるらし…

(ら)名前のない関係

たまに「私たちはどういう関係なのだろう」と思う人(ら)がいる。 相手のことは確かに好きだが恋人にはならず、普通の友人ということでもない気がする。 俗な意味でも変な意味ではなくて、特定の誰かだけのことでもない。 時おりそういうことが相手の性別に関…

僕でなくては症候群

「あのとき彼から一冊でも本を買っていれば、彼は本屋を続けていたのかもしれない」 「その分岐はたぶん無いです」 こんな会話をしました。その分岐は無い、って中々のパワーワードじゃないですか。また違う場面でこんな会話もしました。 「けどね、こんな僕…

ねまきで本屋

「何が楽しくて付き合っているのか、わからなくなってきた」 後ろを通った若い男の子が言ってた。なんか……なんかすごいな。 私は朝から、仕事のメールを返した。 「旦那さんも子どももいるが、それとは別に彼氏もいる。最近の家庭のかたちも、新しくなりつつ…

あなたが連れてくる本

離れたところにいる相手と、同じタイミングで同じ本のことを思っていた、ということがあった。 心臓がどきどきした!吉本ばななの『キッチン』で、みかげと男の子が同じ夢をみるエピソードあったよね。キッチン (角川文庫)作者:吉本 ばなな発売日: 1998/06/2…

罰を与えた

真綿ではなく、誰かの手でもなく、見えない紐でゆるやかに縛られるような感覚がする。今の職場にいると。 なんにも誰のせいでもなく、しかし苦しくなる。悪いのが誰なのか私にはわかっている。話は変わって金曜日に「背徳会」をしました。それはただただ、職…

魔女に呼ばれて本を読む

月曜なのに気がのらない……と顔をあげたところに本が置いていて、ふと目が合った本があり、休憩中に読んでしまった。梨木香歩『西の魔女が死んだ』西の魔女が死んだ (新潮文庫)作者:香歩, 梨木発売日: 2001/08/01メディア: 文庫あらすじ 「まい」は中学生にな…

本屋さんの本

夏の匂いが濃いです!昼間、去年に東京へ遊びにいったことを思い出していて(新宿のガード下は怖かった)、そのとき色んな本屋さんに行ったのですが、今日ふと開いた本にその本屋さんが登場してきておおーとなりました。矢部智子『本屋さんに行きたい』本屋さ…

すぐに見つけないでください

ごほうびがない。 一週間の終わりに嬉しくなれることが待ち構えていない。 抹茶クリームフラペチーノ、海、新しい本、部屋の冷房。これらも嬉しい、けどそうではない。話を変えます。 職場ですれ違った人に会釈をすると、立ち止まっておもむろに、 「◯◯◯◯(私…

予告と誰か

夢は相変わらずみている。今日は新築の体育館から出られない夢。きれいな建物だった。朝、背後から声をかけられる。咄嗟に「おはよう」と敬語じゃなく返してしまった。普通に言えばよかった。窓の外では、紫陽花がこの前より深い青になっていた。プールの中…

人間とペンギンと檸檬と星

「ぼくは何をかくそう、SF研究会出身」 「あ、アイザック・アシモフ!」 「いや、違う。でもぼくは生き物が嫌い、ロボットが好き」 こんな会話を金曜日に、職場の先輩とした。私はロボットも生きているものも苦手。生き物では人間とペンギンと檸檬と星が好き…

70分19秒

「先月の給与明細、見ますか」 (見ていいの?) 暑すぎて扇風機を出して、扇風機をはさんで会話する。大切な放送が私の仕事部屋だけ流れない午後は世界から忘れられた感じがあってよい。 「どうでもいいような話が大切なんですよ」とその人は言っていた。許さ…

幽霊のジレンマ

〈逃げる夢と帰れなくなる夢があり後者のときはいつもひとりだ〉 (岡野大嗣『たやすみなさい』より)たやすみなさい (現代歌人シリーズ27)作者:岡野大嗣発売日: 2019/10/13メディア: 単行本最近見た夢は、小豆島から帰れない夢。女の子に捕まってのがれられな…

ゆっくりねじ巻くオルゴール

〈五月は好い月、花の月、芽の月、香の月、色の月、(略)/女の服のかろがろと/薄くなる月〉 (与謝野晶子「五月礼讃」より)青空文庫で読みました。今日から梅雨だと教えてもらう。雨のち晴れで、風が気持ちよかった。 今日で五月も、のんびりした時間も終わ…

またもや赤い部屋

晴れた真昼、走ってお店の中に入ると、赤い壁(こんな色)の六畳くらいの小部屋が私を待っている。部屋の真ん中には白いテーブルがあり、青色(こんな色)のプリンターが乗せられていて、ただそれだけしか店内にない。店主さんは外出しているらしい。 内装は全然…

青文字系と秘密の対価。

「大切な話は金曜日にするのが良いって言うじゃないですか」今日の私は焦っていた。 「ほう?」 「辞職話とか、別れ話とかは、週末にして土日を挟むのがいいって」 だから行きずりに愚痴をこぼしてくれた人にもこんな相談を返してしまっていた。 簡単に言う…

檸檬をもらうような日

出掛ける直前になって、とつぜん決めていた服を止めて真っ黒い服に着替える。 黒いけど、駄目だめだった月曜と火曜よりやる気は大丈夫。晴れてるし。なんとなく靴もいつもと変えていく。職場の人が、そのスカートいいですね、と言ってくれた(ある人からは魔…