本のある日記

本のある日記

日記・その時にあてはまる本・ことば・音楽。

2020-01-01から1年間の記事一覧

きみと僕とのセカイが終わる系

〈君にしか見えない何かを見つめる君が嫌いだ〉 夜に駆けるYOASOBIJ-Pop¥255provided courtesy of iTunesいまになってYOASOBIの『夜に駆ける』を聴くようになった。おそい。 むかし、セカイ系なる世界観が流行った。 意味合いとしては、自分たち(きみと僕)の…

寒いしちょっと、

風のない部屋が苦手だから、職場ではまだ網戸で過ごす。しかし夕方に窓を閉めるころにはもう冬の冷たさで風が体にあたる。カーテンをひきながら、朝からあった出来事をふりかえる。寒いしちょっと死にたい。10月大好きだけどこの10月はもう繰り返したくない…

桜も金木犀も

ミューズをたてるタイプです。 誰かの存在で文章を書けたり、イメージがわいたりする。金木犀の香りがして、ハロウィンが近くて、夜が冷たくて、いいかんじの秋。少しずつ言葉を書いていきたい。 夢をあんまり見なくなった、というか最近は見ても思い出せな…

夜遊がないのは

〈図書館の本は、ほとんど自己主張をしない。どちらかといえば、「手に取らないで」と言っているようにさえ見える。〉川上弘美『ゆっくりさよならをとなえる』より引用ゆっくりさよならをとなえる (新潮文庫)作者:弘美, 川上発売日: 2004/11/28メディア: 文…

甘える

「ねえ、こんなことを簡単に言いたくはないんだけど、あなたと会えなくなるのは、わたしにとってはかなりきついことなのよ」 村上春樹『スプートニクの恋人』よりスプートニクの恋人 (講談社文庫)作者:村上春樹発売日: 2016/12/16メディア: Kindle版いつもと…

落下するpicture

〈いつも何かが音をたてて動いている──そういう日常生活のなかで、人はときどきぼんやりと放心状態で佇みたくなる。/目の前をひっきりなしにものが動き、そのものの動きにつれて、自分もまた右往左往しなければならない暮らしに疲れ果てる。〉大庭みな子『…

二階からながめる日記

やみ深し隣は何をする人ぞしにたくないけど、だれか手を繋いで一緒に川に入ってほしい。それかカレー食べに行って。優しい人ばかりなのに…。 青い車スピッツJ-Pop¥255provided courtesy of iTunesやみ散らかしてると、スピッツ歌ってあげよっか?って言って…

スパイ大作戦

日曜日 しずく(の置き物)を買う。そしてなみだを流す! ここからリセット、リセット!本屋さんと、占いの話をする。占いといえば、といってこの本を見せる。 LaLaBegin (ララビギン) 10・11 2020 [雑誌]発売日: 2020/09/12メディア: Kindle版『LaLaBegin 202…

煙草屋のまえに立つ人は

部屋で寝ていた。戸に背を向けて寝ていると、戸の向こうから(外から)「この部屋らしいよ」っていう男性の声が聞こえてくる。男性は戸を抜けて私の背後から部屋に入ってくる。見えないけれどわかる。 背中の後ろで、裸足がとまる。これも、見えないけどはっき…

君たちの好きな人みんなそこにいたよ

とても楽しみにしていたことがあったんだけど、それが無くなってしまった。けっこうシュン…ってなって泣いた。別件で、なんか、いけるかも、って思ったこと、直面するとやっぱり怖くてそれも駄目だった。自分だけが右往左往してるのかなって心の底から思うよ。…

きっつい話

「きっつい小説、好きそうですよね」 って言われる。 そんなことないんです、今の私は癒しがほしい。でも、ほのぼのした小説が好きそう、って言われるよりはこちらのほうが実像に近いし、私としては嬉しい。 重たい話、好きだけど、直接的すぎるとだめなんだ…

お好きですか?

お好きですか?ってふいに聞かれた。 あの場合どういう答えがベターだったのかわからないザウルス。 なんで日記なのにこんなに隠して書いてるんだろう。でも隠しているというより、自分のなかでまだ言語で表現できないところに、モヤがおちている。昼下がり…

あかりちゃん・まいこちゃん

遠野遥『破局』破局作者:遠野遥発売日: 2020/07/04メディア: Kindle版あらすじ 公務員をめざす筋トレラガーの大学生・陽介が、ふたりの地雷系女子・麻衣子(まいこ)と灯(あかり)に翻弄されるはなし。麻衣子はメンヘラ、灯もメンヘラ。女の子の造形も、文章も…

ころがる茄子

キッチンに 茄子がころがってるのを 遠く離れたうみべの 車のなかで ふいに思い出して喫茶店にいくのをやめて 拾い上げて料理するみたいに あたしは生きている よくわからないポエムではじまる日記。ほんとになんだこれって感じですが、これが月曜日におきた…

赤いスカートの憂鬱

〈ひとりでいたいです。/みんなログアウトしてもらえますか〉 (『怠けてるのではなく、充電中です。』収録「なんで自分はこうなのか自分でもわからない」より)ダンシングスネイル『怠けてるのではなく、充電中です』怠けてるのではなく、充電中です。 昨日…

ここはディストピア

仕事部屋で、可愛いお姉さんと話していたとき、何かがどすんと落ちる音がした。 驚いていると、お姉さんが急に話し始めた。 「ポルターガイストが起きたときは、そこの温度が低ければ大丈夫です!」 「!?」 「って、『ゴーストハント』で読みました!」 「…

家出、遮光カーテン。

土曜日 友だちが元気がない。じゃあうちに遊びにおいでよと言ってみる。 この部屋、寝そべると空だけが見えるのいいね、と言われて初めてそのことに気づく。ふだんはカーテンをあまり開けない生活。日曜日 朝は海を見に行く。夕方からいろいろあって心が混乱…

一夜城・二つの心境

私の中に二つの感情があるので今夜はそれを聞いてください。ふたつとは簡単で、暗い気持ちと幸福です。1. 「私がもし、このままじっとしていたら、どうなると思う?」と女学生がいった。「十箇月私が何もしないでいたら、それだけで私は、ひどい責任を負うの…

星しか見えない(チョコアイス)

うら山の 星のつめたさ チョコアイス (わたし心の一句)あつい→つかれる→おふろ→ごはん→すぐねる→夜中に起きる、という生活!今日は、みんなで永遠にコピー機と戦う。ものすごく暑い。一段落したところで先輩がチョコアイス奢ってくれた。うれしい。みんなで…

ボーナスステージ

先週は泡のようにすぎた。 でもまだ8月なの、ボーナスステージという感じがする。体感的にはもう9月。今日は久しぶりに、夢の中で学校の外に出ていた。(私は学校から出られない夢をよく見る) 一緒にご飯を食べていた人と電車を降りてJRのどこかの駅で、こ…

八月の終わりって、よく考えるともう秋だよね。関係ないけど焼肉食べたい。月曜日 結局うどんは食べなかった。坂出駅の裏にマンションがあって、その前に駅所有の喫煙所があるのを発見する。火曜日 海の夢を見る。時計台のある、海の見える街。 お昼は先輩と…

それぞれサボン

「最果タヒの本読んでる奴らは信じない、でも最果タヒのことはすげーなって思う信じてる」 って、その人が言うから、 「なんだか最果タヒの詩みたいなこと言うね」 って返した。死んでしまう系のぼくらに作者:最果 タヒ発売日: 2014/08/27メディア: 単行本(…

街角でばったり・映画のなかの本②(ティファニーで朝食を)

たぶん、金曜日 しゃぼん玉を買う。 街角でばったり会った人を本屋へ案内する。 コーヒー屋さんで絵を見る。 栞をもらう。日曜日 午前は自堕落に過ごす。 お礼のカードをもらう。 (赤いのはしゃぼん玉装置です、そして左が栞) 春に会った人と再会する、私の…

いつも八月は・映画のなかの本①(耳をすませば)

二十代最後の夏休み 言葉にすると恐ろしい! でもこんなのでいいのかな? 逆に、二十代のまとめだしこんなくらいでいいのかな? と思いながら、好きなことだけしてほぼ家にいる。 映画を観たり、深夜はライブカメラを見ています。 ライブカメラは、昔『ハチ…

ぼくらの雨

どうしても言いたくて最初に書きます、現在ギャラリーminamoで開催されている二人展『そこにあるもの』がめちゃくちゃ良いです。朝は海岸を歩きたくなって車を走らせてみるが、人がたくさんいて結局ドライブだけする。車中であいみょんのマリーゴールドを聴…

もう日曜日、まだ9日。

土曜日朝は練習。そのあと母親と電話する。電話しないほうがよかったかもしれない。 夜は電話がかかってくる。 「もう 電話で話すのは終わりにしよう」と言われる。日曜日お仕事。 仲のよい人と、終わったあとにすこし話す。おもしろい建物を見つける。久し…

切る

月曜日太田明日香『愛と家事』を読む。 夫婦関係についてよりも、母親との関係についての記述のほうが多いのでは。それが意外だった。 好きな人と上手くいかなかったときのことを書いた章が個人的にとてもつらかった。 文章はものすごくさらっと読める。あと…

THE BODY

テーブルを囲んで煙草を吸う学生たちに、すごく怒る夢を見た。そして職場に行くと、先輩がやって来る。 「バディ」 そういう先輩の手には、『Stephen King/THE BODYと書かれたペーパーバック。ボディではなくバディ、と先輩は発音していた。 「バディってな…

離れるなら今

ときをもどそう…木曜日 昼下がりに珍しいお客さんがくる。よく、職場ですれ違うと手を振るだけのお姉さんがいるのだが、その人が来てくれる。 リンネルに載ってそうですね、というと、今朝はクイックルワイパーで殴りかかりました。と言われて驚く。仏生山に…

こちらの海

〈青く澄み透った空では浮雲が次から次へ美しく燃えていった。みたされない堯の心の燠にも、やがてその火は燃えうつった。/「こんなに美しいときが、なぜこんなに短いのだろう」〉 (梶井基次郎「冬の日」より)夕焼けを見るといつもこの言葉を思い出す~朝は…